今年も1月28日から5日間の日程で、ダボス会議が開催される。昨年はG8議長国であった日本の福田総理が特別講演を行い、話題になった。このダボス会議を主催している世界経済フォーラムは、「世界競争力報告書」の発表でも有名であるが、これ以外にもさまざまな分野の報告書を発表している。これらの報告書における日本の順位を追ってみると、世界競争力報告書(9位)、貿易報告書(13位)、IT報告書(19位)、運輸観光報告書(23位)、金融報告書(4位)という結果になっており(注1~注5参照)、GDP世界第2位の経済大国である日本としては、経済の規模とともに質が問われる内容となっている。その中で問題なのは、ジェンダー・ギャップ報告書(注6)である。昨年11月に2008年版が公表されたが、日本の順位は130カ国中の98位でしかない(注7)。日本では政治や経済活動など社会の枢要な意思決定の場面に、女性が十分なプレゼ