そこで位相限定相関法では、このデジタル信号に変換された画像信 号に、ある数学的な処理を施す。その処理とは「フーリエ変換」と呼 ばれるものだ。フーリエ変換とは、フランスの数学者であるフーリ エ(JeanBaptiste Joseph Fourier 1768〜1830)が、熱伝導の研究に 関連して発見したフーリエ積分に基づいて行うもので、一般に関数 は、サインとコサインの無限級数の和として表現できることに、そ の基礎を置いているとするものである。 Eという複雑な波も、A からDのような正弦波の 集まりとみることができ る。図においては大きな 波の振幅も小さな波の振 幅も同等に扱われている が、現実には大きな波ほ ど振幅が大きく小さな波 ほど小さいものになる。 この理論をごく簡単に説明すると、上のグラフになる。すなわち画 像信号をひとつの関数とみてグラフに表すと
ここしばらくは、目で見て楽しめるようなモノをPapervision3Dなどを使ってお手軽に作っていたので、 今回はひさしぶりに地味で取っつきにくいことをやりたいと思います。 位相限定相関 (POC : Phase Only Correlation) 難しそうな名前ですが実際にやることは簡単です。 前回 作成した位相画像、これは画像の周波数成分の位相特性を表したものでした。 POCでは位相特性のみの相関を取って類似度を測ります。名前そのまま。 デザイナー寄りのFlasherさんでも、”パターンマッチング”という言葉なら知ってる人は多いかもしれません。 この手法はサブピクセルレベルの高い精度で位置ずれ量を検出できるため、 ステレオ画像の対応点探索などに用いられています。 また、バイオメトリクス分野においては虹彩・指紋認証など多くの応用分野があります。 POC関連の論文はWeb上でたくさん見つか
2枚の画像をかなり高精度に合わせこむ、最近注目の方法ということで作ってみました。 やっていることはシンプルなんですが、よく考えてあるな、という感じです。 平行移動のずれを求める場合と、回転角のずれを求める場合(回転不変位相限定相関RIPOC)を 作ってみました。 【平行移動の場合(従来方法)】 通常、2枚の画像の位置ずれを求める場合は、画像の相関をとることがよく行われます。 この場合、2枚の画像をずらしながら相関値を求めてもいいですが、 FFTで周波数空間に変換して、両者の積をとって、逆FFTしても計算できます。 例) 例えばこの2枚の画像の相関マップ(相関が高いほど明るい)は次のようになる。 位置ずれ量はこの相関値のピークを求めることで特定できます。 サブピクセル精度で位置ずれを求める場合は、最大値付近を2次曲面等で当てはめて求めます。 【平行移動の場合(POC)】 これに対して、位相限
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