その歴史の長さの割に、メジャーになりきれない製品ジャンルというものが存在する。斬新な技術の発明とともに登場したが実用途が思ったより広がらなかったもの。市場の変化によって図らずもニッチな製品となってしまったもの。見込んでいた量産効果が得られなかったもの。さまざまな要因が存在するが、「モノとしては面白いが、一般的ではない」という位置づけから抜け出せない製品たちだ。 HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれる製品もそうしたジャンルに該当するだろう。一般的には半透明ディスプレイやメガネ型のデバイスを利用して、視線を動かすことなく映像情報を読み取れる製品を指し、ウエアラブルコンピュータの表示デバイスとしても期待されたが、一般的な家庭向け製品として定着しているとは言い難い。 ただ、眼前の映像を映し出すために広いスペースがなくとも大きな画面を見ているような感覚を得られることから、ソニーやオリンパス、
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