2015年1月18日のブックマーク (2件)

  • 都市部で乱発傾向! うつ病の怪しい診断書

    休職期間を2カ月に区切る精神科医の算術 「気分が落ち込んで、会社に行けなくなってしまいました。休職したいので、診断書を出してください」 最近、初診のときからこのように要望される患者さんが多くなりました。精神科の医師としては、「こういう症状があって辛いので、何とかしてほしい」という依頼を受け、まず診察・治療を行うのが通常のステップだと私は考えています。それだけに、すぐに診断書を欲しがる患者さんとの意識のギャップに、戸惑いを隠せません。 そうした背景には「うつ」に対する考え方の変化があるようです。従来は「大うつ病」といい、意欲や活動性が極端に低下し、罪責感や時には死を願う気持ちを強く持つような重篤な状態となって初めて精神医療の対象となりました。それが近年は、たとえば「気分変調症」といって、そう激しくはない気分の落ち込みが長く持続するような状態も、疾患の範疇に含まれるようになったのです。 気分変

    都市部で乱発傾向! うつ病の怪しい診断書
  • 欠勤症/会社に行けない

    自尊心傷つき無気力に 23歳のA氏はある会社の新入社員。入社して半年ほどは、特に支障もなく仕事に励んでいたが、その年の9月頃から、訳もなく断続的に欠勤するようになり、他科からの紹介で精神科を受診した。 A氏は、好青年といった印象で、話も要領を得ていた。欠勤の理由を尋ねると「吐き気がしたもで」「頭が痛かったから」と体の不調を訴える。ところが、身体的な検査をそても問題はない。それなのに会社を休んでいることについては、「体の具合が悪い」と訴えることに終始して、それ以上に話が深まらない。 最近、A氏のように入社して早い時期に欠勤しがちになる青年が増えている。彼らには、スチューデント・アパシー と呼ばれている学生の無力症と同様の心性がみられる。 完全主義的で、几帳面であると同時に、どことなく弱々しいところがある。 現実を避けようとする傾向が強く、しばしば自分だけの世界にこもってしまう。 また、欠勤が