ミックとキースの争いを冷静に見つめていたチャーリー・ワッツ ロックスターのイメージを創り上げたキース・リャーズが壮絶なドラッグ地獄から抜け出した経緯については、『キース・リチャーズと権力との闘い〜絶望の淵で天使を見た男』に詳しいが、今回はその後のストーンズに勃発した深刻な問題とちょっとした伝説について記しておこう。 それはキースにとって「唐突な出来事」だった。1980年の『Emotional Rescue』に収録されたラストナンバーでキースが歌ったバラードの名曲「All About You」は、長年時を共にして別れたアニタ・パレンバーグへの想いを綴ったと思われていたが、どうやらキースに言わせるとミック・ジャガーとの当時のギクシャクした関係も込めたものらしい。 ショーをこのまま続ける必要があるのなら お前抜きでやっていこうじゃないか もうほとほと嫌気が差したぜ お前みたいなろくでなしに付き合
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