9月初旬の土曜日朝、東京・渋谷のハチ公前にカメラを構えた人だかりができていた。観光名所としても人気なスポットだけに当然ともいえるが、カメラのレンズはハチ公の手前で敷物を広げる若者に向けられている。 3人の若い男性がビニールシートを敷き、その上に碁盤を並べて碁を打ち始めた。ただ、一般的な囲碁の景色とは様子が異なる。3人で3つの碁盤を三角形に置き、それぞれ1人が残りの2人を相手に同時に打つ「3面打ち」という独特な囲碁を始めたのだ。 待ち合わせをする若者や海外からの観光客が、この異様な景色に興味をひかれて集まり、写真に収めていた。 「同世代に関心を持ってもらいたい」 東京スカイツリーの近くや六本木など、各地の名所でござを敷いて囲碁の曲打ちを披露するのは、宮下善久さん(21歳)を中心とする20代の男性グループだ。彼らは日本棋院がプロ棋士を養成する「院生」のOBで、このパフォーマンスを「エクストリー
![20代の若手囲碁メン、復権の一手:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)