東大発バイオベンチャー上場会社テラ(2191東証スタンダード市場)は8月5日、同社の取締役会において、破産手続開始の申立てを行うことを決議し、東京地方裁判所に申立てを行い、同裁判所より同日、破産手続開始が決定された。株式市場では、22日までを整理銘柄指定期間とし、23日に上場廃止となる。 上場企業の倒産はNuts(ジャスダック、20年9月破産)以来、1年11カ月ぶりとなる。コロナ禍にあった21年は、上場会社の倒産は5年ぶりにゼロであった。 テラは04年6月設立の東大医科学研究所発のバイオベンチャー、09年にジャスダック市場へ上場した。提携医療機関とがん免疫療法を展開し、12年12月期には売上高約15億4400万円(連結)を計上していた。 その後、契約医療機関からの収入が落ち込み、20年12月期の売上高は約7600万円(連結)にまで減少していた。14年12期以降は、研究開発負担が重くのしかか