知的・精神障害者の就労を目的とした企業向け貸農園を運営するエスプールプラス(東京)は、大阪府枚方市と「農福連携による障害者就労の充実に関する協定」を結び、来年夏に同市の藤阪地区に約1万平方メートルの貸農園をオープンさせる計画を明らかにした。関西エリアでは初となり、伏見隆市長は「障害のある人たちの働く場に選択肢が広がる」と期待をかけた。 同社によると、長期借地する土地にビニールハウスなどを整備して運営し、企業に区分貸しする。各企業が雇用する障害者は、手入れのしやすい養液栽培でトマトやナス、ハクサイなどをつくり、各社内で配るなど福利厚生に生かしてもらう。障害者は週5日(30時間)の就労で最低賃金が保障されるため、月十数万円の収入が見込まれる。 枚方市では障害者75人、作業を支援する高齢者ら25人の雇用創出を目指す。 障害者雇用促進法では、来年3月から民間企業の障害者の法定雇用率が2・2%から2