図書館での探究学習を支える片岡さんが、探究学習の最も大事な核になる「テーマ探し」に焦点をあてて書いたのが本書である。探究が教育界の重要テーマになっているいま、タイムリーな出版となった。 文献調査を通じて、興味をテーマに育てる方法 本書の特徴は、タイトル通り「探究テーマをどう探すか」にかなりの紙幅をさいている点にある。作文と同じく、探究で最も難しいプロセスはテーマ探し。最初は「犬」「マリモ」などの単語からはじまる自分の興味を、どうやって研究に値する「探究テーマ」に育てていくか。この本の主題はそれだ。 ところで、「興味」を探究テーマに育てるには、個人的にはおおざっぱに2つの方法があるように感じている。一つは「問いづくり」の力量を高めることでテーマを見直し、深めていく方法。例えば、同じく探究学習で有名な玉川学園の『学びの技』や、ダン・ロスティン『たった一つを変えるだけ』は、オープン・クエスチョン
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