音楽の聴き方はもとより、触れ方までが大きく変化しつつある現状において、その実態や背景を論じた『ソーシャル化する音楽 「聴取」から「遊び」へ』(青土社)が話題だ。今、音楽の世界でどのようなことが起きているのか? 著者の文芸・音楽評論家である円堂都司昭氏に、音楽界のこれまでとこれから――その潮流についてお話をうかがった。 ──『ソーシャル化する音楽』は、ソーシャル・ネットワークが多くの人にとって当たり前のものとなった、ゼロ年代以降のポップミュージックの歩みや有り様について書かれた本ですよね。まずどこから着想を得たのでしょうか? 円堂都司昭氏(以下、円堂氏)■インターネットの「常時接続」と、複数の電子楽器を同期させて作るテクノ・ミュージックにおける「同期」をキーワードに、2003年時点での「つながっている」という感覚について書いた『YMOコンプレックス』(平凡社)という自著がありまして、その続編
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