裁判官らでつくるロックバンドのザ・シークレッツ。裁判員制度開始を前に「スタートライン」の練習に熱が入る=20日夜、福岡市中央区、金子淳撮影 福岡高裁の裁判官や職員らでつくる5人組のロックバンドが、裁判員制度のPR曲「スタートライン」をつくった。前向きな気持ちで市民も参加してほしい、との思いを込めた。被告の人生を左右する判断を迫られる裁判員の立場に不安を抱く声もあるが、メンバーは「ありのままの意見を」と呼びかけている。 バンドの名前は「ザ・シークレッツ」。メンバーはボーカルを務める福岡高裁事務局長の裁判官、平田豊さん(50)のほか、同高裁と福岡地裁、佐賀地裁の書記官らだ。 平田さんはビートルズと出会って音楽に熱中した。裁判官になってからも任地でバンドをつくり、07年2月の福岡高裁赴任後にこのバンドを結成。職員の結婚式でオリジナル曲を披露してきた。 スタートラインの作詞作曲は平田さん。