近畿大学が人工ふ化させた養殖のブリなどを海外に輸出する際の拠点となる加工工場が和歌山県新宮市に完成し、しゅんこう式が行われました。 新しい加工工場は鉄骨2階建てで、敷地はおよそ9000平方メートルあります。近畿大学が人工的にふ化させ、国内の養殖場で育てられたブリやマダイを切り身にしたうえで、鮮度を保ち臭みを抑える特殊なフィルムを使って冷凍します。工場を運営する水産加工会社は、世界的な日本食ブームで、海外で水産物の需要が増えることを見込んで、5年後には、年間およそ3000トンのブリを国内をはじめ、アメリカやカナダなどに出荷する計画です。 水産加工会社の有路昌彦社長は、「身が引き締まる思いです。期待に応えられるよう取り組んでいく」と話していました。