1 HRS攻撃の概要 HRS攻撃は「HTTPリクエストの密輸」という意味で、本来ありえないHTTPリクエストを、目標サーバーに到達させる攻撃法である。 (1)キャッシュ汚染 この場合、HTTPのPOSTリクエストが2つの"ContentLength"ヘッダーを含むと仮定する。 IISとApacheは、そのようなリクエストを拒絶するが、その他のサーバの中にはまちまちな選択をするものがある。例えば、SunONE W/S(Web/Server)6.1(SP1)は1番目の"ContentLength"ヘッダーを使用し、SunONE Proxy3.6(SP4)は2番目のヘッダーを利用する。(両方がSunONEファミリー!) このような2つのサーバの間の矛盾を利用するのがキャッシュ汚染である。キャッシュ汚染の解説のため、SunONE Proxyの背後にSunONE W/Sがあり、SunONE W/S