前々回より、Java SE 9の注目機能であるProject Jigsawを取り上げています。前回は、Project Jigsawのモジュールを作成し、モジュールを使うところまで駆け足で紹介しました。 今回は、もう少し詳しくモジュールを見ていくことにしましょう。 その前に、簡単に前回のおさらいです。 Project Jigsawで仕様策定されているモジュールは、今までのJARファイルと異なり自分自身に関する情報を記述できるようになりました。主な情報として、以下の2項目があります。 依存性 公開可能範囲 これらの情報はソースのルートディレクトリに配置するmodule-info.javaに記述します。 モジュールは今までの互換性から、JARファイルで提供されます。しかし、コンパイルや実行にはクラスパスではなく、モジュールパスを使用します。モジュールパスは、個々のJARファイルを指定するのではな