最初に誤解のないよう断っておく。東大出身者には立派な見識をもって国家、国民のため活躍している人が大勢いることを知っている。私自身、人生の師は東大出身の前尾繁三郎元衆院議長である。 しかし、最近のホリエモンや村上世彰らの東大出身者の犯罪的行為には、日本国の基盤を崩す恐怖すら感じる。ホリエモンは「人の心もカネで買える」と放言した。村上は「金を儲けて何が悪いか」と開き直っている。彼らの経済行為が法律に違反するかどうかという次元の問題ではない。 人間のあり方についての思考が、まったく欠落していることが恐ろしい。おそらく東大出身の同世代を代表する発想で、氷山の一角だと思う。彼らは専門的な法律や経済の知識と情報を駆使する『幼児』なのである。こういう人間を拡大再生産しているのが東大であり、それを見習っているのが有名大学である。偏差値文化で他人を押しのけ、金で幸せが買えるという狂った教育が蔓延している