本記事は、オープンソースマガジン2006年3月号 第1特集「仮想マシンモニタXen 3.0を使ってみよう」のパート1を再構成したものです。以下のように3回に分けて掲載を予定しています。 第1回(本記事) 第2回 仮想マシンモニターXenの特徴(12月16日掲載予定) 第3回 Xen導入のメリットと課題(12月17日掲載予定) なぜいま、仮想マシン環境なのか? 仮想マシン環境は、古くて新しい技術です。仮想マシン環境の歴史は古く、大型汎用機用OSが現れた直後には、すでに仮想マシン環境が使われていました。仮想マシン環境とは、ハードウェアを仮想化し、その仮想ハードウェア上で、OSを動作させる技術です。仮想的なハードウェアを複数用意することで、同時に複数のOSを実行することも可能です。 大型汎用機時代に仮想マシン環境が重宝された最大の動機は、過去の資産の継承です。汎用機の置き換えを行った場合、通常2