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ブックマーク / cruel.org (5)

  • やっぱり貧乏人は合理的でないのかもしれないよ。

    (The Economist Vol 383, No. 8526 (2007/04/28), "Economic Focus: Another day, another $1.08," p. 90) 貧乏人は減りつつあるし、その貧乏にでさえ選択の余地はある――最善の選択をするとは限らないかもしれないけれど。 今月、世界銀行は、一日一ドル以下で暮らす人の数が 2004 年には 9.86 億人だったと発表した――これはそうしたひどい状態で暮らす人の数が 10 億人を下回った初めての年となる。世界銀行の極度な貧困の定義は、明快で単純で、dollar a day と d の続く頭韻にさえなっている。Journal of Economic Perspectives最新号で、マサチューセッツ工科大のアブジット・バナジーとエスター・デュフロは、これをレトリック的な名作と呼んでいる。だがこれはそんなにいい

  • CUT 1994.04 Book Review ニヒリズムと孤独と「もう一つの道」。

    ニヒリズムと孤独と「もう一つの道」。 (『CUT』1994 年 4 月) 山形浩生 もう一年近くも前のことだ。近所のコインランドリーへ洗濯に出かけたら、少年ジャンプに混じって山岸凉子の『日出処の天子』全 11 巻が積んであった。そういえば、連載最初の十回くらいは欠かさずに読んでいたのに、大学に入ってから(生協がまんがを置いていなかったこともあって)読まなくなってしまったっけ。最後に読んだのは、確か蘇我・物部戦争の最後で物部守屋が殺されるところだった。あれはいったいどうなったのだろう。 洗濯機をまわしながら、むさぼるように読んだ。乾燥機をまわしながら、一ページづつなめるように読んだ。それでも飽き足らず、全巻乾いた洗濯ものといっしょにアパートにかっぱらって帰った。アメリカ行きの荷物の中に放りこみ、さらにモロッコにまで抱えていって繰り返し読んだ。真夏のサハラ砂漠から、砂とともに熱風がヘアドライヤ

  • 「銃・病原菌・鉄」人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。

    人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。 (『CUT』2000 年 09 月) 山形浩生 なぜ人類がみな平等なんて言えるんだろう。 ヨーロッパ人もアジア人もアメリカ人もアフリカ人も、みんな優劣なく平等です、人種に優劣はありません――ぼくたちは昔からさんざんこのドグマにさらされてきた。 でも、あなたは気でそれを断言できるだろうか。いや、気じゃなくてもいい。日人の多くは Lonley Planet のガイドブックにあるとおり、すさまじい人種差別主義者だもの。口先だけでもいいよ。なぜ? どういう根拠で? ちょっと見てみれば差は歴然としているじゃないか。白人たちは、先鋭的な科学を発達させ、大都市と軍事力を育み、すさまじい組織力を発揮して他の地域を制圧し、支配してきた。中国やイスラームやインドだって、普遍性を持った文化をつくってきた。ローカルな島の中でチマチマやってきただけの日

    ihmaiwtd
    ihmaiwtd 2008/07/28
    『銃・病原菌・鉄』こんなレビューを書きたい
  • 『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である

    研修資料の余白に:『はだかの王様の経済学』は戦慄すべきである (2008/06/16, 17 日に 注 等細かい加筆, 22日にコメントなど加筆。) 山形浩生 要約:松尾『はだかの王様の経済学』は、解説されている疎外論がひがみ屋の責任転嫁論でしかないうえ、それを根拠づける「来の姿」だの「実感」だのがあまりに恣意的で確認しようがなく、まったく使えない。そして「みんなで決め」ればすべてうまく行くというお花畑な発想は悪質なニュースピークによる詐欺であるばかりか、最後にはポル・ポトまがいの抑圧思想に直結していて戦慄させられる。 目次 序 「設備投資」は「コントロールできない」か? 疎外とはひがみ屋の天国である。 「来の姿」ってだれが決めるの? 市場を超える「話し合い」って? 「みんな」で決めればだれも不満はない? おわりに 稿への反応など 蛇足コメント 1. 序 松尾筺『はだかの王様の経済

    ihmaiwtd
    ihmaiwtd 2008/06/17
    松尾さんは幸せだね。/金を通じた市場のよさは、情報のチャネルをしぼることで多くの人々の協力関係と合意を得やすくできること
  • How To Become A Hacker: Japanese

    なぜこんな文書を書いたか わたしは Jargon Fileの編集者で、またその他似たような有名文書いくつかの著者なので、しばしば熱心なネットワーク初心者から「ウィザード級の大ハッカーになるにはどうやって勉強すればいいの?」といったようなお尋ねメールを頂きます。でもかつて 1996 年に、こんな大事な問題を扱った FAQ や Web 文書 はみあたらないことに気がつきました。というわけで、これを書き始めました。多くのハッカーがいまやこれを決定版と見なしているし、つまり実際に決定版なんだと思います。でも、この問題について自分が唯一無二の権威だと主張するつもりもありません。気にくわなければ、自分なりのヤツをどうぞ。 この文書をオフラインで読んでいるなら、最新版は次のところにあります。 http://www.catb.org/~esr/faqs/hacker-howto.html なお、この文書の

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