私は真面目な生徒だったから、英数古漢は必ず予習をしていた。ちゃんと予習をしていれば、大体わかった、と思う。で、たいてい、授業中に復習をしていた。でも、それでやっと本当にわかると思えた。何の教科か忘れたかが、一度ろくに予習をせずに授業を受けたことがあった。わかることはわかった。でも、身に付かないと思った。だから、ちゃんと予習をしていく必要性を感じた。 生徒を見ていると、だから、この子たちは勉強が出来ないんだなぁとしみじみ思う。 私みたいに、ちゃんと予習をして、それで更にちゃんと授業を受ければ必ずよく分かる、習得に至る本物の理解に繋がるのに彼らはそうしない。ああ、もったいない。 予習をしてきてもそれだけで満足げで、授業中にそれ以上の学習をしようとしない。ノートに書いてあればOKとでもいった風情である。そうじゃないんだ、と言っても、なかなか通じない。で、予習無しでも結構わかれば、まるで、予習は無