半殺しと手打ち 一般には「半殺し本殺し」(通観926)という題のお話です 「本殺し」とはお餅。「半殺し」とはぼた餅(おはぎ)のことで、お米のすりつぶしの度合い でこの名がついたようです。「手打ち」とは手打ちうどんのことです。 フランスでもこのお話によく似た話が有り、「エプタメロン」という本の中で、二人の修道士がある肉屋 に宿泊した時に、亭主と女房が「明日早起きして、太った坊さんを殺して塩漬けにしよう」と言っている のを聞き、自分たちのことだと思うが、実は坊さんとは飼っている豚のことだとわかり安心する。というお話です いろいろな国で、自然発生的によく似た話ができたり、国から国へ伝わってくる途中、その土地の風習や慣習に添ったお話に変化 したりするのですね。 あるところへ、旅人が旅ぅしょうて、とうとう日が暮れて、はてな、どこぞ泊めてもらわねゃぁ いけんが、どこぞ宿をしてくれるとこはないだろうか思
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