最近、日本で「ひきこもり」の話題を見かけることがめっきり少なくなりました。 精神科医の斎藤環さんが『社会的ひきこもり──終わらない思春期』を出版した90年代後半から、「ひきこもり」はいまどきの青少年の社会問題としてクローズアップされてきました。 しかし、2010年代になってから精神医学の方面で目にするのは、青少年の社会問題としての「ひきこもり」ではなく、高齢化する「ひきこもり」の話題です。 私自身の臨床感覚としても、”青少年が新たに「ひきこもり」になった”という相談を受ける頻度はめっきり少なくなったという印象です。 00年代の精神科では珍しくもない存在だった「十代や二十代のひきこもり」が、現在は少なくなっていることを裏付ける統計的資料を探してはいるのですが、「高齢化するひきこもり」についての資料はザクザク見つかる一方で、「若いのひきこもりの発生率は低下している」ことを裏付ける資料はまだ見つ
今回はこちらの論文をピックアップしました。 Twitter上で様々なコメントがみられており、一部の方は混乱しているのかもしれません。 私自身は小児科医であり疫学者で、普段は小児の健康に関するデータを扱う仕事もしています。一個人として、こちらの論文を査読することにしました。 *注:特定の人物や団体を誹謗中傷する意図は全くありませんので、ご容赦ください。 Indian Journal of Medical Ethicsについて こちらの雑誌は初めて聞いた英文医学雑誌です。 1993年から出版しており、それなりの歴史があるようです。 オープン・アクセス誌といい、原著論文を無料で公開されています。 多くのオープン・アクセス誌は、著者が一定のお金(20-30万/本)を払うことで、全ての人が無料に読める形式をとっている雑誌が多いです。 しかし、Indian Journal of Medical Eth
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