ERP(Enterprise Resource Planning)システムについて、現時点では企業の73.8%がクラウド型を利用しない意向にあるという。ガートナー ジャパンが2月6日に公表した調査の結果で明らかになった。 しかし今後も利用しないとの意向は、5年後には24.8%、10年後には15.6%に急減。一方で自社運用型のERPをクラウド型に置き換える意向の企業は、現在の4.3%から10年後は28.0%に急増する見込みだという。 クラウド型ERPで意向の高い業務用途は、財務会計の73.5%を筆頭に、販売管理(57.5%)、人事給与(53.4%)が続く。これについて同社は、「制度変更への対応や業務の標準化・効率化に主眼が置かれ、『記録システム』の側面が強い管理系ERPの領域でクラウドERPの利用を考える企業が多い」を解説。管理系ERPとは、財務や人事、調達などの管理系業務の標準化と、これら