宮城県・気仙沼の臼福本店が操業する遠洋マグロはえ縄漁船「第一昭福丸」の内外装デザイン。 総重量は486トンで乗組員は23名。メバチマグロやクロマグロなどを漁獲するために、 約10ヵ月間の重労働を伴った洋上での生活をおくることから乗組員の心身ストレスは大きく、 一般的に若手の離職率は5割を超えると言われている。そこで、このストレスを少しでも軽減しつつ、 若手が憧れをもつような漁船のデザインが求められた。 外装デザインは、船が本来もつ美しいフォルムを活かしたいと考え、直線的なパターンを施して船体の曲面を強調することに。 「チガイヤマ・ホシ・イチ」と呼ばれる臼福の屋号を一度分解し、それとなく「和」を感じさせる グラフィックパターンへと再構成した。この柄は、内外装の印象を統一させるために船内の床材など、様々な形で活用している。 インテリアもまた、「直線」を利用したデザインに。これは人が本来長期間洋