「物言う株主」村上世彰氏が実質的に率いる旧村上ファンド系投資会社が存在感を増してきた。株式保有する企業から自社株買いを引き出したり、株式公開買い付け(TOB)価格が割安とみれば途中から参戦したりと、その手法は健在だ。足元では建設業界の株式買い集めによる業界再編を仕掛ける可能性も指摘されている。 不動産販売会社のフージャースホールディングスは28日、自社株の株式公開買い付け(TOB)を発表した。買い付け価格は1株当たり684円で、同日終値を下回るディスカウントTOBだ。筆頭株主の旧村上系投資会社、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)に保有株(37.6%)を全て手放してもらうことが狙いで、すでに契約は締結済みだという。 ディスカウントTOBは通常、一般株主を残したまま特定の株主から株式を買い取る場合に実施する。今回、フージャースはアクティビスト(物言う株主)として名高い旧村上系を対象に
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