※今回はかなりグロテスクな内容なので、御注意ください。 「死体」とか「気持ち悪いもの」には耐えられない!という方は、読まないほうがいいです。 『孤独と不安のレッスン』(鴻上尚史著・大和書房)より。 【1972年10月に、ある飛行機がマイナス40度のアンデス山中に不時着しました。乗客達は、食べるものがなくなり、先に死んだ乗客の死体を食べて、17人が生き延びたという事件がありました。当時、世界的な話題になった遭難事件です。 食べ物がなくなり、乗客であるウルグアイ人達は、死ぬか死体を食べるかの選択を迫られたのです。 その時、乗客達は、一人一人、神と対話しました。 全体でももちろん、議論はしましたが、最終的に食べるかどうかは、一人一人、それぞれに神と対話したのです。 仲間と話す時も神の譬(たと)えを出しました。食べることに積極的だった人は、「神の思し召し」という言い方をしたそうです。 「これは、聖