コロナ禍のロックダウン(都市封鎖)が緩和されているフランスで、昨年10月から閉館していたパリのルーブル美術館が5月19日、厳しいコロナ対策規制のもとで再開した。第2次世界大戦時以降初めての長期閉館だったが、その間、館内の大規模な修復を行っていた。 そのルーブル美術館は今年9月1日、新しい館長を迎える。マクロン仏大統領より任命されたのは同館史上初の女性館長、ロランス・デカール氏(54)だ。ロランス氏は現在、パリのオルセー美術館の館長を4年務め、オランジュリー美術館の館長も兼務している。フランスメディアの多くは彼女を絶賛している。 彼女はジャーナリストで作家のジャン・デカール氏の娘であり、小説家のガイ・デカール氏の孫娘。パリ大学ソルボンヌ校とルーブル美術館付属大学で美術史を学び、美術史家としての顔も持つ。 1994年にオルセー美術館のキュレーターとなり、アメリカ・メトロポリタン美術館、イギリス
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