リモートやハイブリッド、分散型の働き方が浸透する中で、会議の方法は大きく変化している。だが、必ずしもうまくいっていないようだ。そこで筆者は、会議を開く際「いつ、どこに集まるか」からではなく、「なぜ集まるのか」を起点に考えるべきだと説く。本稿では、会議の目的を問う意味について述べるとともに、会議を目的別に3つに分けて、それぞれの成功条件と具体的な進行方法を解説する。 会議は形式ありきではなく、目的から形式を導く 会議は崩壊してしまった。2020年に始まった新型コロナウィルスの急拡大で仕事がオンラインに移行した時に何かが起き、オフィス再開後も元通りにはなっていない。同僚とのやり取りはすべてビデオ通話になった。日々の業務はまるでパズルゲームのテトリスのようだ。この会議やあの会議をどこにはめ込めばよいのだろうか。最近では何曜日にどこで働くかが会社の方針で規定されるようになり、テトリスはいっそう複雑