がつがつより、ほどほど働くサラリーマンをめざしたい――。日本生産性本部などの調査で「人並みに働けば十分」と答えた新入社員の割合が53%(前年比4ポイント増)になり、バブル崩壊直後の過去最高の水準に並んだ。「将来が見通せず、リスクより堅実さを好む傾向の現れ」と担当者は分析する。 1969年から続く「働くことの意識」調査でわかった。今年は3~4月に47社の2203人に尋ねた。 「人並みで十分」はこの2年で8ポイント増え、これまでの最高だった91年と92年の水準に並んだ。一方、「人並み以上に働きたい」は40%で、昨年より3ポイント、一昨年より8ポイント減った。 「堅実志向」は、残業への意識でも目立つ。「手当がもらえるからやってもよい」は69%(前年比6ポイント増)で過去最高だった。一方、「手当に関わらず仕事だからやる」は24%(同5ポイント減)で過去2番目に低い水準だった。生産性本部の岩間夏樹・