福井晴敏「終戦のローレライ」1〜4(講談社文庫)を読む……と書きたかったが、ウソになるので書けない。なにを隠そう、いま現在、3巻の途中までしか読んでいないからだ。文庫化とほぼ同時に買ったから、もう何ヶ月もがんばった計算になるんだけど、どうしても最後まで行けない。読んでいるうちに、頭に「苦行」という言葉が浮かんできて、つい挫けてしまう。福井晴敏が気になったのは「BSアニメ夜話」がキッカケだった。「機動戦士ガンダム」の回にゲスト出演していた福井のモノの見方、意味のとらえ方がおもしろかったので、福井自身にも興味をもったのだ。「IN POCKET」(講談社/2005.1月号)の、福井晴敏特集も購入した。巻頭のインタビューでは、福井の「作品づくり」に対する姿勢が語られていて、とてもおもしろかった。このヒトが、このヒトの目に見える「世界」を文章にしたら、いったいどうなるのか。それを見てみたいとドキドキ