“40男”(30代後半~40代前半の男性)が狂喜乱舞――。この秋、そんな出来事が起こった。胸が熱くなり、笑顔が溢れてきた。少年時代に戻った気分だ。人生はクソゲーだと気づいていなかった、あの頃のように……。 2016年11月、任天堂が「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を発売した。1980年代に大ヒットしたファミコンを手のひらサイズで再現したものだ。このニュースは実に愉快な光景をもたらした。40男がSNS上で、同時多発的に「ファミコンと自分」に関する自分語りを始めたのだ。「『つっぱり大相撲』は、相撲がゲームになるなんて衝撃的だった」「『ゼルダの冒険』のオープニングの鐘の音にやられたよなあ」「『スーパーマリオ』はワープを使わないで全面クリアしてこそ漢(おとこ)」みたいな話だ。 それは幸せな光景だった。普段の40男の憂鬱(ゆううつ)、苦悩が吹き飛ぶ瞬間だった。こういう話題なら同
![僕ら“40男”が抱えているこれだけの憂鬱](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/131dd86992ea6c3c9664c97ced61cc79e474c874/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fbusiness%2Farticles%2F1612%2F12%2Fl_rs_40okoto220.jpg)