−第三者委員会を構成する弁護士は、どのような人に依頼するか− 企業等において、犯罪行為、法令違反、社会的非難を招くような不祥事が発生した場合、企業等 の経営者等は、担当役員や従業員等に対し内々の調査を命ずるのが、かつては一般的でした。 しかし、こうした経営者等自身による、経営者等のための内部調査では、調査の客観性への疑念 を払拭できないため、また不祥事によって失墜してしまった社会的信頼を回復することは到底で きないため、最近では外部者を交えた委員会を設けて調査を依頼するケースが増え始めています。 この種の委員会には、大きく分けて「内部調査委員会」と「第三者委員会」2つのタイプがあり ます。 「内部調査委員会」とは、企業等が弁護士に対し内部調査への参加を依頼することによって、 調査の精度や信憑性を高めようとするものです。 しかしながら企業等の活動の適正化に対する社会的要請が高まるにつれて、こ