6月27日に大井埠頭に陸揚げされ、30日に千葉県内の荷主まで届き、大井埠頭に返却されたコンテナの中から7月3日に発見されたアリ一匹がヒアリだったと確認された(産経新聞、ハフィントンポスト)。 関東での確認は初めてで、いつの間にか国内5例目。定着はまだ確認されてないが、今が瀬戸際なんだろう。
私たちの太陽系は惑星の軌道がほぼ同一の平面内に収まっている。しかし、海王星軌道の外側にあるカイパーベルトではこの平面に歪みが生じているという。この原因の一つとして、楕円軌道を持つ「第9惑星(惑星X)」が存在する可能性が示唆されているが、最新の論文によれば第9惑星とは別の新たな天体が存在している可能性があるようだ(Futurity、arXiv.org、Slashdot)。 研究者たちはカイパーベルトにある600個以上の天体(Kuiper belt Object KBO)軌道面の傾斜角を分析した。KBOの軌道傾斜角は太陽や大きな惑星の影響により、それらと垂直になるのが普通だ。しかし、分析の結果、実際にはそうではなく約8度傾いているものが一定数存在する。論文の筆頭筆者であるアリゾナ大学Kat Volk氏は、こうした歪みを引き起こすには火星ほどの質量が必要で、さらに第9惑星とは異なり太陽系に近い軌
人間は長い時間をかけてほかの動物から進化して行ったという「進化論」は、「神が人類を作った」という宗教的教えと衝突する。そのため進化論を否定する人々も一定数存在し、それらの学校教育への干渉が世界各国で問題となっているが、このたびトルコ政府が高校のカリキュラムから進化論を削除することを決定したという(WIRED)。 生徒たちが「進化論にまつわる論争を理解するのに必要な科学的知識をもっていない」と政府が判断したことが理由だという。
米国では、ミツバチのコロニーが突然激減する現象が観測されているそうだ。この現象は蜂群崩壊症候群などと呼ばれているが、この現象についてこのたび大規模な野外調査が行われ、広く使用されている殺虫剤「ネオニコチノイド」がミツバチコロニーおよび野生蜂の存続に害を及ぼしていることが分かったという(Guardian)。 蜂群崩壊症候群の原因については諸説あり、一部の殺虫剤が原因とも、カビやウイルスが原因とも言われている。今回行われた調査の1つめは英国、ドイツ、ハンガリーに広がる農地33箇所で行われ、農薬が使用されている油菜畑に生息するミツバチ、マルハナバチ、単生のハチと、数年間農薬が使用されていない畑にいるハチを比較した。ハチが油菜から蜜を得る割合が40から50%と高い英国とハンガリーでは、ネオニコチノイドによるミツバチコロニーの生存に大きな影響がみられた。一方、この割合が15%と低いドイツでは被害が少
ミネソタ大学の研究チームが802人のボランティアを対象に調査を行ったところ、大きすぎる笑顔は「社会的に不利」であるということが分かったとのこと。効果的な笑顔とは、口を横に広げすぎず、また歯を見せすぎない適度な笑顔なのだそうだ(Telegraph、Eurek Alert)。 今回の調査では、口角、歯の露出度、口の横幅を変えて、様々な笑顔のコンピューターアニメーション3D動画を被験者にみせ、笑顔の効力、偽りのなさ、感じの良さ、感じ取った感情的な意図に基づいて、それぞれの動画に点数をつけさせた。その結果、口角や歯の露出度、笑顔の大きさが「最高のバランス」だったものが「好評」だったとのこと。また、左右対称の笑顔も好まれる傾向がみられたそうだ。
JAXAが2025年以降に月面へ日本人宇宙飛行士を送る計画を国の委員会に提案したそうだ(NHK、毎日新聞)。 JAXAは6月28日に開かれた文部科学省の委員会で、今後の日本の宇宙開発の方向性として独自の有人宇宙船の開発などは行わず、国際協力の有人月面探査に参加することで日本人宇宙飛行士を月に送ることを目指すことを提案したという。 報道によれば、2024年のISS以後の国際協力プロジェクトとして有人月面探査が想定されることから、それに日本の技術で貢献することで、有人探査の席を確保するということらしい。コストが膨大になる有人宇宙船の開発などは行わないとしている。 ……タレコミ子としては、これは「宇宙飛行士を月に送ることを目指す」という発表ではなく「有人宇宙開発を断念する」という発表に見えるのだが、いかがだろうか。
出生時の父親の年齢が高いと男の子はギーク(Geek)になる傾向がある、という調査結果が発表された(CNN、Newsweek、MailOnline)。 研究では、主に英国の1万5000件の双子の子供から集めたデータを分析。子供達が12歳になった時点での非言語IQや興味を持つ物事に対する集中力、社会に対する関心の低さなどといった「ギーク度合い」を調査したという。その結果、男の子の「ギーク度合い」は出生時の父親の年齢の高さと相関があることが分かったそうだ。特に、出生時に父親の年齢が35歳を超えているとギークの傾向が高くなると言う。いっぽう女の子の場合、父親の年齢とギークの傾向に関連性はみつからなかったという。 ただ、「非言語IQや興味を持つ物事に対する集中力、社会に対する関心の低さ」をを「ギーク指数」と呼んでいる点が気になるところではある。父親の年齢の高さの「プラス面」を示す、とは書かれているが
週刊ダイヤモンドが「JAのコメ」に産地偽装の疑い、魚沼産に中国産混入と報じていた事件で(過去記事)、産地偽装の疑いは認められなかったという調査結果が発表された。 偽装を指摘された業者「京山」は、5月にJA京都中央会による調査や検査で偽装の事実は認められなかったと発表していた。さらに6月27日付けで農林水産省による『株式会社京山に対する「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律」に基づく立入検査の結果について』という発表も行われた。これによると、問題の業者とその取引業者の帳簿を調査した結果、「仕入先業者の記録により、京山が仕入れた当該国産米4品種が国内の米生産者から集荷されたものであることを確認した」という。また、仕入れから精米の袋詰めなどの工程の検証を行った結果、2012年以降の京山の外国産米の仕入・販売に関し疑わしい点や2016年産の国産米4品種に外国産米の混入が疑わ
米民間宇宙開発会社SpaceXが2件の衛星打ち上げに成功した。一つは東海岸で行われた「BulgariaSat-1」打ち上げ、もう一つは西海岸で行われた「Iridium 2」衛星の打ち上げ。ともに正常な投入が確認された(TechCrunch)。 今回の打ち上げでは、ともに使用した第一段ロケットの回収にも成功している。東海岸側に着陸したB1029は以前西海岸側で回収された機体の再打ち上げで、同機は北米大陸両岸から飛行した初のロケットとなった。ただ、B1029の着陸地点は天候が悪く、着陸時の衝撃で機体は一部破損した模様だ。 また、西海岸で飛行したB1036はアルミニウムに代わりチタニウム合金製となった新しいグリッドフィンを採用し、帰還時の熱のためフィンが再利用できない問題を解決したという。 Falcon 9の飛行は今年に入ってから9回を数えた。
強い毒を持つ「ヒアリ」が日本に上陸したことが話題となっているが、今度は大阪市で空のコンテナから有毒のアカカミアリが見つかったという。詳細は現在調査中であるとのこと(大阪市報道発表資料)。 今月8日にフィリピンマニラ国際港から出荷されたコンテナは、17日に大阪南港に水揚げされ、20日大阪府岸和田市に搬送コンテナから荷出しされたあと21日一旦空のコンテナとして南港に戻された。翌日岸和田市に移動し、利用者が空のコンテナ内をチェックしたところ蟻を発見した。環境省に同定を依頼したところ、26日に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されたという。 NHKニュースには「今月20日に神戸港で見つかったアカカミアリが大阪・南港でも見つかっていた」とある。環境省によれば、先月日本で初めて発見がされたヒアリの周辺調査で「ヒアリが確認された場所から約120m東側の連続する
IKEAのステンレス製ボウルで中に入れた食品が燃えてしまう問題が発覚したそうだ(The Local、Consumerist、FOODBEAST、Aftonbladet)。 この製品はサービングボウル「BLANDA BLANK」というもので、日本でも販売されている。通販サイトの商品写真では確認できないが、内部は鏡面仕上げになっているらしい。そのため集光効果が強く、日当たりのいい場所で使用すると中に入れた食品を焼いてしまう可能性もあるようだ。 問題を発見したスウェーデンの男性は、天気のいい週末に屋外でブドウを楽しんでいたそうだ。しばらくして焦げるような臭いを感じたが、実際にブドウが燃え出すまでは近所で何か調理しているのだろうと思っていたとのこと。この男性は新聞紙の切れ端がボウルの中で焦げる様子を動画に撮影し、Facebookに投稿している。 この問題についてIKEAは調査を行うとAftonbl
6月23日、インド宇宙研究機構(ISRO)のPSLVロケットの40回目の打ち上げが行われた。1基の主衛星(712kg)と30基の超小型衛星(要はピギーバック)を高度約500kmの軌道に投入したのだが、超小型衛星の一つがキヤノン電子が独自開発した衛星の1号機(地球観測光学技術実証衛星CE-SAT-1)だった(NASASPACEFLIGHT.com、産経新聞、NHK)。 この衛星は約50×50×80cm、約60kgで詳細不明だが、EOS 5Dをベースにしたカメラを2台積み、4×6kmの範囲を解像度1mで撮影する計画のようだ(日刊工業新聞)。 1号機はもちろん実証機で2年運用予定。将来の販売価格は10億円以下を見込む。日本の民間独自で事業化を目論む衛星としては初だという。ちなみにキヤノン電子はJAXAのミニロケット計画にも参画しており(過去記事)、グループとして宇宙事業に期待感を持って取り組んで
米国・アリゾナ州のフェニックス・スカイハーバー国際空港では最高気温摂氏50度近い猛暑が続き、20日だけでアメリカン航空の短距離路線50便近くが欠航したそうだ(azcentral.comの記事、 The Vergeの記事)。 気温が高くなると空気の密度が下がり、離陸に必要な速度が高くなる。エンジン出力にも影響するため、高温時には十分な長さの滑走路がなければ離陸できない。ボーイングやエアバスの大型の機体では華氏127度(摂氏約53度)程度まで運行可能だが、短距離路線で使われるボンバルディア機など比較的小型の機体では華氏118度(摂氏約48度)が限界なのだという。 19日の最高気温は華氏118度で20便が欠航しており、50便近くが欠航した20日の最高気温は華氏120度(摂氏約49度)だったとのことだ。
未来に地震が起きたと言われたら驚くだろう。米地質調査所(USGS)が誤った速報を出し、地元の新聞社が自動的に記事を配信して誤報が広がったとのこと(AFPBB Newsの記事、 NHKニュースの記事)。 誤った速報の原因は、USGSと提携する大学の研究者が1925年の地震のデータを手違いでUSGSに送信してしまったことと、USGS側のシステムが1925年のデータを2025年として解釈してしまったことにあるらしい。2000年問題の一種と言えるかもしれない。 誤った速報が配信されて拡大するトラブルは、日本でも昨年8月に発生している。 地元の新聞社というのはLos Angeles Timesのようだ。同紙はUSGSの速報から記事を自動で生成するQuakebotというプログラムを使用しており、Web版のLos Angeles Timesでは30分ほど記事が掲載されていたとのことだ(The Regis
SpaceX社は5月頭にアメリカ国家偵察局のスパイ衛星を打ち上げた。この衛星が現在、国際宇宙ステーション(ISS)を騒がせているという。地上にいる民間観測者たちはこの衛星を追尾していたところ驚くべき事が起きた。彼らよると衛星は6月3日にISSにわずか数キロ(ある観測者によれば4.4km、別の観測者によれば6.4kmの距離)までニアミスしたという(Ars Technica、Slashdot)。 専門家は国家偵察局の能力を考えても今回のニアミスは偶然だった可能性は低いとし、何らかの意図があってやったのではないかとしている。例としてスパイ衛星のカメラのテストや校正、ISSの活動記録をするためにISSに近づいたなどの可能性を指摘している。しかし、こうした行為を意図的に行った場合、ISSを利用しているロシアなどの国際パートナーに伝えたかどうかが問題になる。これらの疑問について米国政府は回答を拒否して
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