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ブックマーク / science.srad.jp (192)

  • 肯定的な音楽は脳の拡散的思考を手助けする | スラド サイエンス

    オランダのラドバウド大学らの研究チームは、音や音楽が人間の創作性にどのような影響を与えるのか研究している。彼らはいろいろな方向に思考をめぐらせて新しいアイデアを生み出す「拡散的思考」と、一つの問題に対し最良の解決策を見つけるための「収束的思考」の二つのタイプを測定するためのテストを作成。155人のボランティアを五つのグループに分けて実験を行った(NewScientist、Slashdot)。 その結果、肯定的だと思う音楽「実験ではヴィヴァルディ四季の春」を聴くと人々はより創造的になり、拡散的思考を手助けすることが分かったという。反対に悲しい、不安、落ち着いた音楽に関してもテストを行ったが変化は見られなかったという。なお音楽の種類を変えても収束的思考に関しては影響が出なかったようだ。今回の研究は教育機関や研究所などで創造的思考を高めるのに役立つのではと考えているとしている。

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    ikeit 2017/09/13
  • 水道水のプラスチックファイバー汚染、世界各国で確認される | スラド サイエンス

    米ミネソタ大学やニューヨーク州立大学などの研究チームが行った帳佐によると、複数の国の水道水で多くの微細なプラスチックファイバーが検出されたという(guardian、AFP、Slashdot)。 非営利団体「Orb Media」がこの調査結果を元にしたコンテンツをWebに掲載しているが、これによると米国ではサンプリング調査対象の94%でプラスチックファイバーが見つかったとし、また世界規模で見ると調査対象の83%で同様にプラスチックファイバーが見つかったそうだ。見つかったプラスチックファイバーとしてはPET、高密度ポリエチレン、PVC、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど。これらは身近な製品の多くで使われている。 ただ、こういったプラスチックファイバーが人体や環境に与える影響はよく分かっていない。汚染物質や細菌などをこれらが吸着し、それを摂取した動物内に放出されるという可能性も

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    ikeit 2017/09/12
  • 冥王星の地名にはやぶさ | スラド サイエンス

    冥王星の地形名が正式に承認されました。「はやぶさ大地 (Hayabusa Terra)」も含まれています(プレスリリース)。 Hayabusa Terraは世界で初めて小惑星からサンプルを採取して地球に帰還した日の小惑星探査機「はやぶさ」をたたえて命名された。このほか、宇宙機から名前をとった地名としては、1957年にソ連が打ち上げた世界初の人工衛星 スプートニク1号にちなむ「Sputnik Planitia」、1977年に打ち上げられたNASAのボイジャー1号・2号にちなむ「Voyager Terra」がある。また、冥王星の発見者クライド・トンボーにちなんだ「Tombaugh Regio」や、「Pluto」という名前を提案したヴェネチア・バーニーにちなむ「Burney crater」といった名称もみられる。

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    ikeit 2017/09/09
  • X9 レベルの大規模フレアが11年ぶりに発生 | スラド サイエンス

    時間9月6日17時51分に太陽の南西(右下)の2673黒点群でX2.2の大規模フレア(太陽面爆発)が、さらに20時52分にX9.3を記録したより激しい大規模フレアが発生した。X9に達するフレアは2006年12月5日のX9.0以来で11年ぶりであり、2008年12月に始まった第24期の太陽活動の中では過去最大のフレアとなる(宇宙天気ニュース、アストロアーツ)。 さらに21時ごろのX9.3フレアに伴いコロナ質量放出(CME)も起きた。すでに2673黒点群は太陽の西側にあるので噴出も右側に偏っているものの、プラズマの塊は太陽全体を囲むように見えるので地球の方向にも向かっているとみられる。 日時間9月7日になってもMクラスの中規模フレアがすでに5回発生しており、今後の太陽活動も見逃せない。なお現在起きている太陽風の乱れは5日早朝に起きたM5.5の太陽フレアに伴うコロナ質量放出によるものだが、

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    ikeit 2017/09/08
  • 人工衛星「ひとみ」のトラブルはプログラムのミスが原因だったとしてNECがJAXAに5億円を支払いへ | スラド サイエンス

    昨年2月に打ち上げられたものの、格運用開始前にトラブルが発生し運用が断念された天体観測衛星「ひとみ」について、NECが開発したプログラムのミスが原因だったとしてNECがJAXAに5億円を支払うとする民事調停が成立したとのこと(NHK、産経新聞、ハフィントンポスト)。 プログラムのバグなどで発生した損害については、一般的にはよほどの理由(たとえば明らかな職務怠慢など)がない限りは免責されることが多いが、5億円という高額な支払いを行うということはそれほどひどい状況だったのだろうか?

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    ikeit 2017/09/08
  • メンデルの法則の「優性」や「劣性」、訳語を変更へ | スラド サイエンス

    「メンデルの法則」で使われている「dominant」「recessive」の日語訳としては「優勢」「劣勢」が今まで使われていたが、日遺伝学会がこの訳を改定、今後は「顕性」「潜性」にするとした(朝日新聞)。 「優性」「劣性」は「優れている/劣っている」といった誤解や偏見を生む可能性があるための変更。そのほか「変異」は「多様性」に、「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」となる。

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    ikeit 2017/09/08
  • 気温データを学習させた人工知能、人間活動による地球温暖化はほぼないとの予測を出す | スラド サイエンス

    人工知能(ニューラルネットワーク)を用いた検証で、地球温暖化は人間活動によるものではなく、長期的な気温変動周期によるもので自然現象である、という結果が出たという(マイナビニュース、GeoResJ誌掲載論文)。 研究では、樹木の年輪やサンゴの骨格年輪といった間接データから得られる過去2000年間の北半球での長期的な気温データをニューラルネットワークに入力して学習させ、「産業革命が起こらなかった場合」に気温変化がどうなるかを予測させたそうだ。その結果、「産業革命が起こらなかった場合」を想定した予測では1830~2000年において間接データと同様の値が得られたという。

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    ikeit 2017/09/08
  • 相模トラフのプレート境界で発生する大地震の発生間隔は500~2800年 | スラド サイエンス

    江戸時代(1703年)に発生した大地震「元禄地震」や1923年に発生した「関東大震災」は、ともに相模トラフのプレート境界で発生した地震と考えられている。このプレート境界ではこの2つ以外にも過去にたびたび大地震が発生したと推測されているが、千葉県南房総市の地層や地形を調査し過去の地震の痕跡を調べたところ、このような巨大地震は最短でおよそ500年間隔で発生していた可能性があることが分かったという。 なお、産総研が5月に発表した「元禄型関東地震の再来間隔、最短2000年ではなく500年」という研究成果報告によると、このような地震は過去約6300年の間少なくとも5回、500~2800年の間隔で起こっていたという。なお、従来の想定はおよそ2300年間隔だったという。

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    ikeit 2017/09/07
  • 人の寿命の上限は女性115.7歳・男性114.1歳? | スラド サイエンス

    オランダ・Tilburg UniversityとErasmus University Rotterdamの研究チームが、男性の寿命の上限は114.1歳、女性の寿命の上限は115.7歳であることを突き止めたという(AFP)。 また、オランダでは過去30年間で「95歳に達する人の数」が3倍に増加しているそうで、人間はより長生きするようになっているものの、「上限」は変わっていないという。ただ、たとえば122歳164日でなくなったフランス人女性など一部の例外はあるようだ。

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    ikeit 2017/09/06
  • ダウン症の出生前治療を可能にする化合物が発見される | スラド サイエンス

    京都大学の小林亜希子医学研究科助教、萩原正敏同教授らの研究グループが、ダウン症の出生前治療を可能にする化合物を発見したと発表した(京都大学の発表、産経新聞)。 ダウン症は染色体異常が原因の遺伝子疾患であり、身体的発達の遅延や軽度の知的障害などの症状が見られるもの。今回研究グループが発見したのは、ダウン症で低下している神経幹細胞の増殖を促進するという化合物で、「アルジャーノン(ALGERNON:altered generation of neuron)」と名付けられている。この化合物をダウン症のiPS細胞に加えたところ、神経幹細胞の増殖を促すことが確認されたという。また、妊娠マウスに投与したところダウン症マウス仔の大脳皮質の形成異常および低下した学習行動が改善されたという。 ダウン症は出産前に診断できるが、まだ副作用などの危険性が分かっていない点なども含めて実用化までのハードルは高いという(

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    ikeit 2017/09/05
  • 20170831と20170901はともに素数、2日連続で素数となる日付は15年ぶり | スラド サイエンス

    立命館大学の上原哲太郎教授によると、素数日が連続するのは15年ぶりだという(Togetter まとめ)。 日付を西暦年を使った8桁の数字で表したときに素数になる日を素数日と呼ぶことにして、2017年9月1日を20170901と表せば素数日。20170831も素数日で、素数日が連続するのは2002年5月31日/6月1日以来だという(今世紀2回目)。 このように連続素数日は月末月始になる決まりで、今後今世紀中の連続素数日は2018年7月末、2020年大晦日、2028年2月末、2029年大晦日、2036年10月末、2064年3月末、2068年8月末、2075年1月末、2080年2月末と5月末、2081年10月末、2093年7月末となる。連続する素数日を調べる便利なプログラムもある。 さらに2017年9月3日も素数日であり、9月1日とは双子素数の関係にある。連続素数日と双子素数日が重なるのは198

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    ikeit 2017/09/04
  • 米国・ヒューストン、洪水に浮かぶヒアリの筏 | スラド サイエンス

    ハリケーン Harveyによる洪水で大きな被害の出た米国・テキサス州のヒューストンで、筏状になって水面に浮かぶヒアリのコロニーがあちこちで目撃されたそうだ(The Vergeの記事、 WIREDの記事)。 ヒアリは巣が浸水すると、お互いに脚を引っ掛けて筏になり、女王アリや卵、幼虫、サナギを守るのだという。上下入れ替わって水中に沈む部分の担当を交代するといった行動もとるそうだ。水が引くか、流されて水のない場所にたどり着くと、そこに新たなアリ塚を築く。南米・アマゾン原産のヒアリは定期的に発生する洪水を生き延びるため、このような習性を身につけたと考えられているようだ。 人がヒアリの筏にぶつかると陸地と認識され、ヒアリが体に登ってきてしまう。ヒアリに刺されても大事に至る可能性は低いが、刺されないに越したことはない。ヒアリの筏は鉄さび色で目立つので、浸水している場所を人が歩いて移動する場合などには近

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    ikeit 2017/09/02
  • 1960年代初めに開発された物語自動生成システム | スラド サイエンス

    現代ではコンピューターに物語を生成させるさまざまな試みが行われているが、1960年代初めに言語学者Joseph E. Grimes氏が開発したコンピューターによる物語自動生成システムについて、人からの聞き取りも含めた幅広い調査結果の論文を米カリフォルニア大学サンタクルーズ校のJames Ryan氏が発表している(論文、The Register)。 現在、最古の物語自動生成システムとして広く知られているのは1971年に報告された言語学者Sheldon Klein氏によるミステリー小説自動生成システムだが、Grimes氏は1960年または1961年の夏にメキシコ国立自治大学のIBM 650を使用して物語自動生成システムの開発を始めていたそうだ。システムは機械語で書かれていたが、のちに使用したIBM 1401(メキシコ国立自治大学のものと米オクラホマ大学のものを使用)ではFORTRANでプログ

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    ikeit 2017/09/02
  • 高エネルギー加速器研究機構(KEK)、9月3日に一般公開 | スラド サイエンス

    この9月3日に高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「つくばキャンパス」が一般公開される(KEK一般公開 2017)。 施設公開では観測機器の見学に加えて加速器の中を歩けたりするほか、研究施設での体験型展示や体験コーナー、一般向けの講演会やサイエンスカフェも実施される。公開時間は9時から16時30分までで、TXつくば駅との間に無料の送迎バスが運行されている(自家用車での来場も可能)。

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    ikeit 2017/09/01
  • 「ダイヤモンドの雨」を地球上で再現 | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2017年08月30日 18時57分 天王星や海王星に行けるようになったらダイヤの価格が暴落するのかも 部門より 氷や水を主体とする巨大な惑星である天王星型惑星では、超高温・超高圧によってダイアモンドが生成され、「ダイアモンドの雨」のようなものが降る現象が発生するという。この現象を実験室で再現することに成功したそうだ(Nature Astronomy掲載論文、GIGAZINE、SLAC National Accelerator Laboratoryの発表)。 この研究では、X線自由電子レーザーを用いて非常に強い力を擬似的に生成し、これを利用して炭素からダイアモンドを生成することに成功したという。ただし、生成されたダイアモンドは1ナノメートル未満という超微小サイズとのこと。この手法で宝石に使えるようなダイアモンドを生成するのは難しいようだ。 なお、天王星や海王星

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    ikeit 2017/08/30
  • SpaceXのロケット打ち上げ回数、今年はロシアを上回る? | スラド サイエンス

    SpaceXは日時間25日、Falcon 9ロケットによる台湾国家宇宙センターの地球観測衛星「FORMOSAT-5」の打ち上げミッションを米国・カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地で実施した(SpaceXのツイート[1]、 [2]、 Ars Technicaの記事、 The Vergeの記事、 動画)。 打ち上げが行われたのは日時間25日3時51分。約11分後にFORMOSAT-5は地球低軌道(LEO)へ投入され、打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は太平洋上のドローン船「Just Read the Instructions」上に着陸し、回収も成功している。 2017年に入ってから、SpaceXによるロケット打ち上げは今回で12回目。すべての打ち上げが成功しており、過去の年間最多打ち上げ回数を既に50%上回っているという。今年の軌道投入を目的とした打ち上げの成功回数で

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    ikeit 2017/08/27
  • NICT、レーザーカオス由来の乱数を使って教科学習プロセスを高速化できることを実証 | スラド サイエンス

    情報通信研究機構(NICT)が、半導体レーザー由来の光カオスを強化学習アルゴリズムに使用するための乱数源として使用できることを実証したと発表した(PC Watch)。 強化学習のアルゴリズムでは乱数を使用するものがあるが、高品質な疑似乱数を高速に生成することは難しいことが知られている。乱数を高速に生成する手法として、半導体レーザーに外部から光を注入するとランダムな振る舞いを示す状態(カオス)となることを利用するものがあるが(過去記事)、今回の研究ではこの手法を使って乱数を生成することで、コンピュータなどの疑似乱数生成器を使用する場合と比べて大幅に高速に教科学習プロセスを実行できることを確認できたとしている。

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    ikeit 2017/08/24
  • 芸能人らが宣伝する「ビタミンCの吸入摂取」、効果や安全性に関する十分なデータは無い | スラド サイエンス

    最近、モデルや俳優などがInstagramなどのSNSで「ビタミンCを吸入で摂取できる」という電子たばこのような製品をアピールすることが多いそうなのだが、こういった「ビタミンCの吸入での摂取」について、人体への効果・影響や安全性に関するデータはないという(BuzzFeed)。 BuzzFeed Newsが国立健康・栄養研究所に取材したところ、「吸入によって摂取できるビタミンCの量はわずかと思われるため、気分的に良いと思えるかもしれませんが、実質的にはほとんど意味はない」という回答が得られたという。また、この製品や行為自体が安全かどうかというデータもないとのこと。こういった製品を販売する会社も「ビタミンCを摂取できる」とは主張しておらず、「インフルエンサー」が勝手にそう主張しているとしている。

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    ikeit 2017/08/24
  • 水と二酸化炭素、微生物、電力から食品を合成する研究 | スラド サイエンス

    水と二酸化炭素、微生物を反応させて人間が必要とする栄養を備える粉末を合成するという研究が進められているそうだ(WIRED、Lappeenranta University of Technologyの発表)。 この粉末は、合成に電力を使うことから「電気から作る品」と呼ばれている。成分は50%以上がタンパク質、25%が炭水化物、残りは脂肪と核酸とのこと。 ただ、1gの生産に2週間以上が必要となる課題があるという。そのため、実用化への道のりはまだ長いようだ。

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    ikeit 2017/08/21
  • 航空自衛隊に「宇宙部隊」を創設へ | スラド サイエンス

    海外では「宇宙軍」を設立する国が増えているが、ついに日自衛隊も宇宙進出を行うようだ。読売新聞によると、防衛省が航空自衛隊に「宇宙部隊」を創設する方針だという。 残念ながら宇宙に自衛官を送り込むといった計画ではなく、まずは宇宙の監視活動、とくにスペースデブリや対衛星兵器などの監視を行うという。活動開始は2023年度を目標としているようで、2018年にまず人材育成のための予算取得を目指すようだ。

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    ikeit 2017/08/21