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ブックマーク / sikeimusic.hatenablog.jp (107)

  • BAD HOP 「Mobb Life」 - SIKEI-MUSIC

    Mobb Life アーティスト: BAD HOP出版社/メーカー: BAD HOP / KSR Corp.発売日: 2017/09/06メディア: CDこの商品を含むブログを見る川崎出身の9人組による、初の全国流通盤。 並々ならぬ気迫を感じる。それは何かとデンジャラスな噂の多い川崎ならではのヤンキー気質というのもありますが、全曲トラップで統一されたトラックは現行の US ラップシーンのトレンドを絶対にモノにしてやろうという執念めいたものすら滲み出て見えるし、そこに乗るラップは巧みなマイクリレーを繋ぎながら痛快なライミングをスパスパと連発。い気味だったり緩やかなメロウさを見せたりといった絶妙なフロウでビートを完全に乗りこなし、どの場面においても実に鋭い切れ味を見せています。またミックステープではないオリジナル作ならではのコンセプチュアルな構成も光る。とことんハードコアに凄んだ攻撃性を発揮

    BAD HOP 「Mobb Life」 - SIKEI-MUSIC
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    ikeit 2017/09/15
  • 神聖かまってちゃん 「幼さを入院させて」 - SIKEI-MUSIC

    幼さを入院させて(初回限定盤)(DVD付) アーティスト: 神聖かまってちゃん,の子出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン発売日: 2017/09/06メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る1年2ヶ月ぶりとなる8作目。 アルバム表題は実に彼ららしい、言い得て妙な表現ですね。「幼さ」はおそらく「純粋」、あるいは「自分らしさ」とも言い換えられるものかと思うのですが、きっと誰しもの心に大なり小なり存在し、決して完全には切り離すことの出来ないもの。人が人として成長するには幼さを無理矢理押し殺すばかりではなく、時にはひっそり安静にさせてあげることが必要なのだと。今回のアルバムに収められているのはそういった成長のためのリハビリを兼ねたような、の子の内面のポジティブもネガティブも生々しく吐き出された、ある種ドキュメンタリーの様相を呈した内容。つまりは良くも悪くも変わってないと

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    ikeit 2017/09/13
  • The Pains of Being Pure at Heart 「The Echo of Pleasure」 - SIKEI-MUSIC

    The Echo of Pleasure アーティスト: Pains Of Being Pure At Heart出版社/メーカー: Painbow発売日: 2017/09/15メディア: CDこの商品を含むブログを見るニューヨーク出身のバンドによる、約3年ぶり4作目。 例えば Ride における「Carnival of Light」だったり、Lush における「Lovelife」だったり、デビュー時の耽美的轟音からの脱却を目指して各々なりに試行錯誤のタームへと突入していくのは、もはやシューゲイザーバンドにとってのあらかじめ決められた宿命のようなもの。そして彼らもまた同様の道筋をこの新作で辿っています。シューゲイザーらしいノイズギターもいくらか残されてはいるものの、それ以上にキッチュな70~80年代風ニューウェーブポップの要素が台頭し、オープナー「My Only」のイントロで鳴り響くチープ

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    ikeit 2017/09/11
  • Mogwai 「Every Country's Sun」 - SIKEI-MUSIC

    EVERY COUNTRY'S SUN アーティスト: MOGWAI出版社/メーカー: PIASU発売日: 2017/09/01メディア: CDこの商品を含むブログを見る約3年半ぶりとなる9作目。 一昨年にオリジナルメンバーの John Cummings が脱退し、現在は4人編成のモグワイ。しかしながらこの新作において彼らの結束はより強固に、バンドの描く世界観はより鮮明になっています。幽玄な雰囲気を醸し出すシンセがアンサンブルの轟音と密接に絡み合う「Coolverine」に始まり、まるでスタジアム規模のオルタナロックバンドの様相を呈した「Party in the Dark」、人力 IDM アンビエントとでも言うような不可思議な音響空間を展開する「aka 47」、そしてほとんど HR/HM の領域まで肉薄した爆音セッション「Battered at a Scramble」「Old Poison

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    ikeit 2017/09/10
  • Tempalay 「from JAPAN 2」 - SIKEI-MUSIC

    from JAPAN 2 アーティスト: Tempalay出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード発売日: 2017/08/30メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る東京を中心に活動する3人組の、約1年半ぶり2作目。 前作を聴いた時にも思ったけど、このバンドは何処かが歪んでる。70年代サイケフォーク、80年代シティポップ、またはゼロ年代 US インディなど多様な影響を感じさせるアンサンブル。輪郭のぼやけたギターサウンドに、ファンクビートの解体/再構築とでも言うような変則的グルーヴ、そして絶妙にエレクトロニカ的な感触も通底してるという、最近の若手インディバンドの間でほとんど共通項となっている要素がこのバンドにも備わっています。ただ彼らはノスタルジックな情景に思いを馳せるでも、アーバンで洒脱なムードに酔うでもない。皮肉めいた毒をチクリと刺す「新世代」、ほとんど意味のない言葉遊び

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    ikeit 2017/09/08
  • KICK THE CAN CREW 「KICK!」 - SIKEI-MUSIC

    KICK! (初回限定盤) アーティスト: KICK THE CAN CREW出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2017/08/30メディア: CDこの商品を含むブログを見る約13年半ぶりとなる4作目。 先行配信されていた「千%」には自分もガッツリらいました。華やかで力強いトラック、過去曲からの引用を交えた流暢なリリック、そして彼ら言うところの「キャラ立ち3マイク」なるコンビネーションの巧みさ。帰還一発目としてあまりにも出来過ぎてる。自分はかつてのキックをリアルタイムでは熱心に聴いていませんでしたが、それでも過去/現在/未来が一の線で繋がれたこの曲の勇壮さには強く胸を打たれました。そのインパクトから比較するとアルバムの方は意外にもオトナのキック。KREVA らしいメロウなポップセンスがそのまま活かされた「今もSing-along」や「また戻っておいで」、また「カ

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    ikeit 2017/09/06
  • la la larks 「Culture Vulture」 - SIKEI-MUSIC

    Culture Vulture (DVD付初回限定盤) アーティスト: la la larks出版社/メーカー: フライングドッグ発売日: 2017/08/30メディア: CDこの商品を含むブログを見る2012年結成の5人組による初フルレンス。 内村友美と江口亮は la la larks を、蓮尾理之と山崎英明は siraph を結成し、そのどちらにも school food punishment の遺伝子が同等に持ち込まれているのは何だか興味深いですね。今作はこれまでのシングルで断片的に見せていた作風の拡張版。忙しなく疾走するリズム隊と清涼感に満ちたメロディ、様々な音色を駆使して拮抗し合うギター/シンセ。一曲の中に目まぐるしい勢いで情報量を詰め込み、ほとんど力技で清冽な J-POP に仕立て上げる、その手法は SFP の頃から地続きと言えるもので、ちょうど「amp-reflection」

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    ikeit 2017/09/04
  • Brand New 「Science Fiction」 - SIKEI-MUSIC

    Science Fiction アーティスト: Brand New出版社/メーカー: Procrastinate Music Traitors発売日: 2017/08/18メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログを見るニューヨーク出身の4人組による、約8年ぶり5作目。 これは少しまずいものを手にしてしまったかもしれない。そもそもは直情的なエモ/ポップパンクを出自とするこのバンド。しかし作品を重ねるごとにラウドな勢いからサウンドテクスチャーの構築へと興味がすり替わっていったようで、この新作ではともすればポストロック的とも言える実験的手法を大きく導入しています。「Can't Get It Out」や「Out of Mana」などではかつてのエモな面影が見られるものの、その歪んだギターもあくまで楽曲を構成する一部分に過ぎず、主幹を成すのはむしろアンビエント空間を展開するクリーントーン

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    ikeit 2017/09/02
  • Queens of the Stone Age 「Villains」 - SIKEI-MUSIC

    Villains [解説・歌詞対訳付 / 国内盤CD] (OLE11822) アーティスト: Queens Of The Stone Age,クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ出版社/メーカー: BEAT RECORDS / MATADOR発売日: 2017/08/25メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見る約4年ぶりとなる7作目。 のっけからめっちゃダンサブルで思わず笑ってしまった。プロデューサーにまさかの Mark Ronson を起用ということで、昨今のポップ隆盛の潮流に彼らなりの対応を見せたのか、しかしながら実際に出てきた音は確かに洗練されたダンスグルーヴを携えてはいるものの、それが単純なセルアウトには向かわず、むしろ従来の彼らの毒っぽさを助長しているように感じるから面白い。オープナー「Feet Don't Fail Me」ではコシの強いファンクビートがブルージー

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    ikeit 2017/08/31
  • 赤い公園 「熱唱サマー」 - SIKEI-MUSIC

    熱唱サマー(初回限定盤)(DVD付) アーティスト: 赤い公園,津野米咲出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック発売日: 2017/08/23メディア: CDこの商品を含むブログを見る1年5ヶ月ぶりとなる4作目。 メンバーそれぞれキャラ立ちが良く、傍から見ていると和気藹々としていて、活動がすっかり軌道に乗ったバンドであっても、その関係性に終わりはいつか来てしまう。あれだけ永遠のように見えたチャットモンチーや Base Ball Bear も活動半ばで方向転換を余儀なくされた。そして赤い公園は今月一杯でヴォーカル佐藤千明の脱退が決定しています。そこにどんな思惑があったかは当人達のみが知るものでしょうが、その事実が先に頭に入っているせいか、今作は彼女らのキャリアの中で最も煌びやかな輝きを放っているように見えます。思うさま痛快に突き抜けるメロディの瑞々しさ、時にはマスコアかと見紛う勢いで仕

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    ikeit 2017/08/29
  • Alice Glass 「Alice Glass」 - SIKEI-MUSIC

    Alice Glass [Explicit] アーティスト: Alice Glass出版社/メーカー: Concord Loma Vista発売日: 2017/08/18メディア: MP3 ダウンロードこの商品を含むブログを見る元 Crystal Castles のヴォーカリストによる初ソロ作。 今改めて振り返っても、Crystal Castles というバンドは何とも特異な関係性で成り立っていたものだったと思います。当時から Alice Glass はそのネオ・ゴスとでも言うべき毒々しくもスタイリッシュな出で立ちで存在感を放ち、時にはセキュリティとの乱闘も辞さない構えで破天荒なパフォーマンスを繰り広げていました。しかし音源においては彼女の声は大胆にエフェクト加工されてサウンド・テクスチャーの一部と化し、彼女のパワフルな個性はほとんど匿名化されていました。そこで同メンバー Ethan Ka

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    ikeit 2017/08/27
  • Grizzly Bear 「Painted Ruins」 - SIKEI-MUSIC

    PAINTED RUINS アーティスト: GRIZZLY BEAR出版社/メーカー: RCA発売日: 2017/08/18メディア: CDこの商品を含むブログを見るブルックリン出身の4人組による、約5年ぶり5作目。 MV はユーモラスで不可解だったりするけれど、実際の音の方は随分とストイックな印象を受けます。おそらくゼロ年代インディロックシーンにおける主流のテーマのひとつでもあった、60~70年代サイケ/フォークロックとエレクトロニカ要素の融合。そこに前作「Shields」ではブルース/ハードロック的ニュアンスも加わっていたのが、今作では比較的シンセサウンドの方に比重が傾いているように思います。空間的な厚みを持ったレイヤーや、一種不気味にも映る冷徹なサンプルビート。それらは立体的な音響空間の中で生のアンサンブルと密接に混ざり合い、ちょうど「Amnesiac」辺りの Radiohead を

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    ikeit 2017/08/25
  • UNKLE 「The Road: Part 1」 - SIKEI-MUSIC

    The Road: Part 1 [36ページブックレット・解説付 / ボーナストラック1曲収録 / 紙ジャケット仕様 / 国内盤] (BRC544) アーティスト: UNKLE,アンクル出版社/メーカー: BEAT RECORDS / SONGS FOR THE DEF発売日: 2017/08/18メディア: CDこの商品を含むブログを見るロンドン出身、 James Lavelle を中心とするユニットの約7年ぶり5作目。 デビュー当初は DJ Shadow も在籍してたということでトリップホップの出自を持つこのユニット。今回の新作でもシャープに研ぎ澄まされたエレクトロビートであったり、憂と不穏が色濃く表れたメロディにはその影を確かに感じられます。ただ今作はそれ以上に、クラシカルな弦楽隊が曲の雰囲気をさらに重厚なものとし、また場面によってはリズムの圧が強くなってインダストリアルの様相を

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    ikeit 2017/08/23
  • PARKGOLF 「REO」 - SIKEI-MUSIC

    REO アーティスト: PARKGOLF出版社/メーカー: 2.5D PRODUCTION発売日: 2017/08/09メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る札幌出身のトラックメイカーによる、2年4ヶ月ぶり2作目。 上坂すみれから禁断の多数決まで、ガールズポップを主とした幅広い楽曲のリミキサーとしても名を馳せている彼。筋のオリジナル作もそれら外仕事の作風と地続きにあるもので、凄く大雑把に言うと Seiho と tofubeats の境目にある音。程良くキッチュさを保ちながら個々の音がスタイリッシュに研磨されたエレクトロサウンドで、ハウス/ヒップホップ/トラップといった多様なリズムパターンを横断し、時には目一杯にタメを利かせ、時には自然に速度を上げてアップリフトしていくといった具合に、極めて軽やかな手つきで楽曲を組み立てていく。またゲストヴォーカル参加の歌モノではその歌に丁

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    ikeit 2017/08/21
  • gibkiy gibkiy gibkiy 「In incontinence」 - SIKEI-MUSIC

    In incontinence アーティスト: gibkiy gibkiy gibkiy出版社/メーカー: praying mantis records発売日: 2017/08/09メディア: CDこの商品を含むブログを見る1年半ぶりとなる2作目。 前作「不条理種劇」は前身バンド highfashionparalyze のセルフカヴァーを主とした作品だったのもあり、リズム隊の介入という面でやや試行錯誤している印象がありましたが、ここではいよいよメンバー4人の力量が真正面からぶつかり合い、アンサンブルの一体感をグッと高めています。ブックレットには歌詞を記載し、リード曲「愛という、変態」などでは明確なサビを置くなど、以前のジャムセッション然とした作風からプロパーな曲構成へとシフト。それはメンバーがかつて所属していた Merry Go Round 、あるいは deadman 時代への回帰とも受け

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    ikeit 2017/08/19
  • ムック 「新痛絶」 「新葬ラ謳」 - SIKEI-MUSIC

    新痛絶[完全限定生産盤] アーティスト: MUCC出版社/メーカー: 朱発売日: 2017/08/09メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る2001年に発表された1作目の再録盤。 早いもので今年でムック結成から20周年。その間に彼らは決して追い風とは言えないシーンの中をサヴァイブするために、少しずつしなやかに音楽性をシフトさせていきました。このアルバムにベットリと詰め込まれた怒りや悲しみといった負の感情は、現在の彼らからすると随分と距離の遠いもののように感じますが、それでも今作の楽曲は節目節目のライブにおいて披露されたり、「娼婦」などはたびたび再録されたりで、彼らにとっての一番の核の部分は変わらずここに存在しているのだと思います。今回の再録は必要以上にアレンジを捏ね繰り回すことなく、現在の技量、現在の音作りによって正統にビルドアップするという方向性。アンサンブルにおいて特に

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    ikeit 2017/08/17
  • Dead Cross 「Dead Cross」 - SIKEI-MUSIC

    Dead Cross アーティスト: Dead Cross出版社/メーカー: Ipecac Recordings発売日: 2017/08/04メディア: CDこの商品を含むブログを見る2015年結成の4人組によるデビュー作。 ヴォーカルに Mike Patton 、ドラムに Dave Lombardo を擁するこの新バンド。この組み合わせから思い出すのは Fantômas なわけですが、まるっきり頭のネジの外れたアヴァンギャルド・メタルを展開していた Fantômas に対し、こちらはある程度スラッシュメタル、あるいはハードコアのフォーマットに則った構成を取っており、まずはそのアグレッシブな演奏の格好良さがストレートに突き刺さってきます。ローラーコースターのごとく忙しない手数でうねりながら爆走するアンサンブル、その中で Mike Patton はキャーキャーとヒステリックに叫んだり、やたら

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    ikeit 2017/08/15
  • 餓鬼レンジャー 「キンキーキッズ」 - SIKEI-MUSIC

    キンキーキッズ アーティスト: 餓鬼レンジャー,GP,NAOtheLAIZA,SHIMI from BUZZER BEATS,DJ 雪成出版社/メーカー: 東雲レコーズ発売日: 2017/08/02メディア: CDこの商品を含むブログを見る熊出身の5人組による、約2年ぶり7作目。 自分は餓鬼レンジャーを聴くのが今回初めてでして、まあ噂には聴いておりましたが初っ端のイントロからバカ全開です。最近の世の中には悪ふざけが足りない。猥雑が足りない。エロが足りない。そこにドンと一発物申すキンキーキッズこと彼らの出番というわけですね。なんて頼もしいんだ。マイクリレーと怒涛の韻踏みでフロアをブチ上げる「超越」から歌詞を読んでるだけで知能指数がグングン落ちていく「Miss PenPen」へ、自らの性癖を完膚なきまでに曝け出す「MILF」からラッパーとしての日常の幸せをジワリと噛み締める「運がYEAH」へ

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    ikeit 2017/08/13
  • RITTO × Olive Oil 「アブサン 2014~2017」 - SIKEI-MUSIC

    アブサン 2014~2017 アーティスト: RITTO x Olive Oil,Olive Oil出版社/メーカー: SABANI RECORDS発売日: 2017/07/26メディア: CDこの商品を含むブログを見る沖縄のラッパーと福岡のトラックメイカーによるコラボアルバム。 Olive Oil の作るトラックは言わば Prefuse 73 直系に当たるアブストラクト・ヒップホップ。様々なネタやビートの飛礫をカットアップして繋ぎ合わせ、ジャジーなムードが通底する中で歪なグルーヴを紡ぎ上げるというもの。ここでは全編通して6/8拍子の多用と、おそらく50~60年代辺りのオールディーズからのサンプリングも功を奏し、例えば skillkills とも同調するドープな浮遊感とラグジュアリーな心地良さが繋がれ、リラクシンでありながら知的好奇心を擽る独自の味わいを生んでいます。そこに乗る RITTO

    RITTO × Olive Oil 「アブサン 2014~2017」 - SIKEI-MUSIC
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    ikeit 2017/08/11
  • 松永天馬 「松永天馬」 - SIKEI-MUSIC

    松永天馬 (通常盤) アーティスト: 松永天馬出版社/メーカー: FABTONE発売日: 2017/07/26メディア: CDこの商品を含むブログを見るアーバンギャルドのヴォーカリストによる初のソロ作。 「いま、もっとも気持ち悪い男」を標榜する松永天馬。なるほど狂気的だったり過激な思想の持ち主なら他にも沢山いるだろうけど、気持ち悪いとなると彼の右に出る人間はそうそういないかもしれません。遡ること6、7年前、自分が初めてアーバンギャルドのライブを見た時から彼はすでに気持ち悪かった。それから彼は自分の個性を一切曲げることなく、むしろ病状を悪化させながら今回のデビュー作を完成させています。詩のボクシングにおける数度の優勝経験が存分に活かされたであろう、彼の内にある愛憎、リビドーが不穏なトラックの中で迸ったポエトリーリーディング「キスマーク/唇」「ハートマーク/心臓」。メロディやコードワークの洒脱

    松永天馬 「松永天馬」 - SIKEI-MUSIC
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    ikeit 2017/08/09