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2009年6月29日のブックマーク (1件)

  • ギデンズ『親密性の変容』 - 書評 - SYUGO.COM

    恋愛感情の歴史的変遷と現代における特質を分析した、社会学の重要作品。 Anthony Giddens "The Transformation of Intimacy", 1992 アンソニー・ギデンズ『親密性の変容』(松尾精文・松川昭子訳、而立書房、1995年) 論旨要約 【1】 19世紀以降、産児制限の容認や家族規模の縮小によって、セクシュアリティは妊娠・出産といった女性の義務から独立・分化してきた。それは結婚を経済的必要性に基づくものでなくし、代わりにロマンティック・ラブの概念に結びつけていくことになった。 ロマンティック・ラブの概念は、男女の結びつきの基礎を、物質的な要因よりも感情的なもののほうへ重点移動させていったため、男性による公的領域の独占を基礎として成立している社会に対する破壊的な力を潜在的に有しながらも、それが性的熱中の抑制や婚姻、母性の概念などと結びついている限りにおいて