いつもと変わらぬ平日の午後、研究室をサボって街をふらついていた僕はヤル気に満ち溢れていた。 今日という今日は、ソープで童貞を卒業するのだと謎に意気込んでいたのだ。 ソープについてはこの日のためにいろいろ調べていた。 クチコミを見て、高確率で魅力的な嬢を引き当てられそうな店を調べに調べ、この店に行こうとあたりを付けていたのである。 俺は最寄り駅に着いてから、3度ほど道に迷いながらもその店へと向かった。 ついに僕は、その店がある通りに入った。 店に近づくほど心拍数が上がっていくのを感じていた。 そんな時だった 「お兄さん、これから1発どうすか?可愛い子いますよ?」 風俗街にはよくいる、客引きだった。 いつもならそのまま無視していたであろう。 風俗なんて行くまいと思っていた、いつもなら。 この時も、1度目はスルーしてそのまま通過していた。 しかし、去り際に、僕が目をつけていた店の名前が聞こえてき