報道陣に公開された山梨リニア実験線の延伸工事の先端部分=12月13日午後、山梨県上野原市 (桐山弘太撮影) JR東海が建設する“夢の超特急”リニア中央新幹線が、2014年度着工、27年開業に向け、動き出した。昨年12月に東京−名古屋間を一直線で結ぶ南アルプスルートが決定。同区間286キロのうち7割程度をトンネルが占め、地表からの最深度が1400メートルにも達する「世紀の大工事」だ。ゼネコン各社は、世界最高峰のトンネル掘削技術にさらに磨きをかけ、受注を虎視眈々と狙っている。総建設費5・4兆円の争奪戦が幕を開けた。最深度1400メートル 「技術力が求められる工事なので、積極的にアピールしたい」(大林組の原田昇三専務執行役員) 「業界にとっても目玉事業だ」(戸田建設の岡敏朗専務執行役員) ルート決定を受け、ゼネコン各社は、早くも火花を散らしている。 今年度の国内建設投資が、公共事業の削減や民間需