安倍晋三首相は政権復帰早々、中国と厳しい局面に立たされ、アルジェリア人質事件にも直面しました。試練の連続といえます。 日中間の問題は、デリケートであり、論ずれば論ずるほど話は複雑になっていく。日本は今までのスタンスを変えず平然としている必要があるでしょう。 人質事件は、日本政府には防ぎようもなく、誰が首相であっても有効な手段は持てなかったでしょう。その中でも、安倍さんは政府専用機の派遣を決断するなど、日本政府としてできるだけのことをやろうとしました。評価していいのではないでしょうか。 閣僚も首相の意に従って政権運営に本気に向き合っている。第2次安倍内閣は良いスタートを切ったと思います。 ただ、経済政策には賛成しがたい部分があります。 日銀との間で2%の物価上昇目標を共同声明にしました。政府と日銀がよく話し合い、政策で協調を取るのは望ましいことです。しかし、中央銀行の独立性はどの先進諸国も採