先日ふとしたきっかけで「テレビはこの15年間で800万人もの視聴者を失った」との話を目にする。具体的にどのような資料を元にその数字が算出されたのかまでは確認できなかったが、テレビ視聴者数が今世紀に入ってから減っているとの論調には、興味関心がそそられる。具体的な数字をフェルミ推定レベルで良いので、一度算出しておくのも悪くない。そこで、実際に手持ちのデータで検証してみることにした。 視聴率の動向は「主要テレビ局の複数年に渡る視聴率推移をグラフ化してみる」の通り、当方が定点観測をしている上場テレビ局の決算短信補足資料の蓄積データを用いる。これは関東地域のHUT(総世帯視聴率(Households Using Television、テレビをつけてテレビ番組を生で視聴している世帯)で、毎年上期と下期の2期に分けて提示されている。チャンネル別の区分は無く、録画した番組の再生、家庭用ゲーム機でテレビ画面