市場関係者によると、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は昨年度の運用で5.5兆円前後の評価損を被ったもようだ。実績の発表日を例年より遅い7月末にしたため、政府による参院選後への先送りではないかとの見方も出ている。 GPIFは2016年度計画で、四半期ごとの運用実績の発表日を初めて事前に公表し、1-3月期と15年度分は7月29日とした。14年度の通年報告は昨年7月10日と08年以降で最も遅かったが、今年はさらに先延ばしされ、例年よりも3週間前後遅い発表となる。 GPIFの広報責任者、森新一郎氏はブルームバーグに対し、今回は設立から10年の歩みをまとめる必要もあるため、例年より準備に時間がかかるのが最大の要因だと説明。参院選のスケジュールとの関係については、「全く関係がない」と述べた。情報開示を拡充する一環として発表日をあらかじめ決めることについては、「月末の金曜にそろえた」と言い、「
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