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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (10)

  • ドイツの新しい反ユダヤ主義:リベラルのパラドクス | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はよく晴れておりまして、気温も秋晴れの空の中で少し上がっております。相変わらず過ごしやすいですね。 さて、ニコニコ動画の生放送(http://ch.nicovideo.jp/strategy/live)でも触れたドイツの新しい反ユダヤ主義の台頭についての記事の要約を。 今回の記事について番組中で触れたところはYoutube(http://youtu.be/TU5nQH985W8)の方にも公開しておりますので、ぜひ御覧ください。 それにしてもなかなか考えさせられる話です。 === ドイツの新しい反ユダヤ主義の背景にあるのは? byヨッヘン・ビットナー ●ヨーロッパは反ユダヤ主義の新たな波にさらされている。ドイツの「ユダヤ人中央協議会」の代表は、ヨーロッパにおいて第二次大戦以来の最悪の状態だと述べているほどだ。 ●彼の見立てはおそらく正しい。シナゴーグ(ユダヤ教寺院)への攻撃はほ

    ドイツの新しい反ユダヤ主義:リベラルのパラドクス | 地政学を英国で学んだ
    ikoishy
    ikoishy 2014/09/28
    歴史を共有しない国民の誕生か。先住民や旧植民地、旧連邦国民とも移民は違うって話。
  • ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から微妙に曇っております。気温は春らしいですが、午後にはまた雨が降るとか。 さて、拙訳『大国政治の悲劇』や『なぜリーダーはウソをつくのか』の原著者であるシカゴ大学教授のジョン・ミアシャイマーが、最近のウクライナ情勢について分析しておりましたのでその要約を。 結論としては、ブレジンスキーのような「フィンランド化」ですね。 === ウクライナ情勢の解釈の間違い By ジョン・ミアシャイマー ●オバマ大統領は、ロシアにたいして経済制裁を行ない、ウクライナの新政府にたいする支援を強化することを通じて、ロシアにたいして厳しい態度をとる決断をした。 ●これは大きな間違いである。なぜならこれは危機を発生させることになったのと全く同じの、誤ったロジックによって行われるものだからだ。危機は解決するよりも、さらなるトラブルへとつながることになるだろう。 ●ホワイトハウスやワシントン周辺で共有

    ミアシャイマーのウクライナ情勢分析 | 地政学を英国で学んだ
  • ロシアが感じる「恐怖感」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から快晴です。これからどんどん気温が上がるようで、ようやく春が。 さて、ウクライナ情勢を考える上で参考になりそうな文章が、拙訳の『自滅する中国』の中にありましたので、その部分を抜書きしておきます。 ぜひ参考にしてください。 === 『自滅する中国』第三章より ●ロシアも他国の動機をロシア人にしかわからない考え方で常に理解しようとしている。 ●この典型的な例は、NATO(北太平洋条約機構)が冷戦後になってから、五つの元共産主義国家と旧ソ連のバルト三国の参加を認めることによって勢力を拡大した時のことだ。 ●アメリカにとってのNATO拡大は、これらの新しいが不安定な民主制国家を、最も迅速かつ安価に安定化するものであった。なぜならEUへの加盟手続きは、非常に時間のかかるものだったからだ。 ●このためアメリカは「ロシア自身もこのやり方に参加し、そこから利益を得ることができるはずだ」

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  • ロバート・カプランによる中国の戦略分析 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はよく晴れて気温も上がりました。また明後日から雪が降るなんて信じられない感じですが。 さて、昨日お約束しました、ロバート・カプランの中国の戦略分析についての論考の要約を。 これはおそらく私が二年前にシンガポールで会議に出たときにBBCの記者が教えてくれたカプランの南シナ海についての新刊の内容がかなり反映されたものと推測されます。 === なぜ中国は周辺国を挑発するのか By ロバート・カプラン ●中国は東アジアで一体何をしようとしているのだろうか?北京の最近の新しい漁業ルールの規定宣言は、周辺国の怒りやアメリカの狼狽を引き起こしている。 ●防空識別圏の一方的な宣言は、アメリカがグアムからB-52を飛ばしたことにもつながっており、これによってアメリカは実質的に日を守ることを宣言したようなものだ。 ●日米の固い決意に直面した中国は、当に釣魚島(尖閣諸島)を守ることができるの

    ロバート・カプランによる中国の戦略分析 | 地政学を英国で学んだ
  • 日本はアメリカに「ハシゴを外された」のか? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても朝から快晴です。相変わらず気持ちいい天気が続きますね。それにしても日差しがずいぶんと傾いてきたような気が。 さて、引き続き中国の「防空識別圏」の設置宣言について少し。 北京政府がこれをなぜこれを突然行ったのかについては、すでにメディアで様々な憶測や分析がなされているのでここではあえてやりませんが、私が個人的に感じたのは、「いずれはと思っていたが、こんな唐突に、しかもこんな大胆にやってくるとは」というものでした。北京政府が東シナ海における軍事バランスの現状に不満を持っており、この現状を打破してくるのは確実だと思っていたからです。 ただし国際政治に「絶対」というものはなく、しかもそれは常にサプライズに満ちているものですから、ブログをお読みような方々は、このようなサプライズには決して驚かされたような人々はいないと思います。 ここで戦略論の教訓から言える大事なことは「ど

    日本はアメリカに「ハシゴを外された」のか? | 地政学を英国で学んだ
    ikoishy
    ikoishy 2013/12/03
  • 韓国トップたちの怪しい「世界観」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は台風のせいで雨です。 さて、今回は最近色々と話題の韓国について少し。 その前にまず最初にお断りしておきたいのですが、私はいわゆる「嫌韓派」でもなければ「親韓派」でもありません。 すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は国際関係論でいうところの「リアリズム」という立場、つまり、「すべての国家は利己的である」という前提からものごとを分析するような教育を受けてきた人間であります。 そういうことなので、どうも日以外の他国のことを「好き/嫌い」、もしくは「善悪」という立場で判断することにはあまり慣れていないんですが、これを前提として議論を進めていきたいと思います。 くどいようですが、私が専門で勉強してきた(古典)地政学では、国家の「世界観」、もしくは「地理観」というものが、国際関係の動きを現実的に見る時に非常に重要であるとされております。 最近つとに反日姿勢を強めている韓国

    韓国トップたちの怪しい「世界観」 | 地政学を英国で学んだ
  • 「バイトがネットにイタズラ画像」事件と戦略論 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝からけっこう晴れていたのですが、先ほどから雷が鳴って夕立中。 さて、最近頻発している、いわゆる「バイトの店員がネットにイタズラ画像を載っけて処分される」問題ですが、実はこれがアメリカの軍事戦略に関する議論で説明できることがわかったので少し述べてみます。 おそらく全国的な現象かと思いますが、最近バイトの子が、働いているコンビニのアイスクリーム用の冷凍庫に寝転んだところを写真にとってネットに掲載したり、ラーメン屋の冷蔵庫内でソーセージくわえている写真を公開して問題になったりと、実にくだらない事件が連鎖的に起こっております。 これについては色々な解説も出てきておりますので、私はあえて口をはさむつもりはなかったのですが、たまたま読み返していた90年代の戦略論の議論の中で、すでにこれと色濃く関連している話で説明できると思ったので、あえてここでご紹介したいと思ったわけです まず重要な

    「バイトがネットにイタズラ画像」事件と戦略論 | 地政学を英国で学んだ
  • シリコンバレーでは「ハードウエア」の開発が熱い | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は相変わらず朝から暑いですが、多少雲が出てきてくれたおかげでここ数日よりも過ごしやすい気が。 さて、ちょっと前のものですが、またテクノロジー関係について興味深い記事がありましたので、その要約を。 内容は「シリコンバレーでハードウエア開発がブームになっている」ということでして、これは「ものづくり」が大事な日にとっては気になるところかと。 「軍事における革命」(RMA)に関するでトフラー夫は、第一次湾岸戦争(イラク戦争)を「完全に3次産業だけで行われた戦争ではなく、2次産業との組み合わせだった」と指摘しておりますが、このようなテクノロジー界における「2.5次産業化」の例を実際に実感させてくれるような良い記事です。 === シリコンバレーの「ハードウエア・ルネッサンス」 by ニック・ビルトン&ジョン・マーコフ ●近年のシリコンバレーは「シリコン」を忘れているようだった。それ

    シリコンバレーでは「ハードウエア」の開発が熱い | 地政学を英国で学んだ
  • アメリカの世界観:その1 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から雨でしたが、9時頃から雪に変わりまして、いまつもりはじめております。 さて、以前お約束した「アメリカの世界観」について。 私が去年から繰り返し説明している「戦略の階層」におけるトップに位置する「世界観」なんですが、もちろん事実上の世界覇権国であるアメリカももちろん持っております。 しかもこのトピックについてはかなり格的な研究もありまして、何をかくそう、私もその研究の一つの成果であるを最近になって翻訳しました。 それがクリストファー・レインの『幻想の平和』というです。 このアメリカの行動の原理のひとつの側面を教えてくれるという意味で個人的にも「翻訳してよかったなぁ」と思える名著なんですが、とくにこの中の第六章が、そのようなアメリカの世界観がどういうものであるかを論じた極めて特徴的な部分なのです。 しかしこのはいかんせんちょっと価格的にお高いので(苦笑)、わた

    アメリカの世界観:その1 | 地政学を英国で学んだ
    ikoishy
    ikoishy 2013/01/15
    なるほど。
  • テクノロジーの哲学についてのまとめ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はよく晴れましたが、やっぱり寒かったです。 さて、最近気になってしょうがないテクノロジーと社会の関係についてなんですが、「テクノロジーの哲学」というテーマについての文献の情報を簡単にノートにまとめてみたので、みなさんとシェアしてみようかと。 以下に参考まで。 ●テクノロジーに関する哲学の歴史は比較的浅い。 ●ところが哲学自体は2千年以上の歴史あり。 ●科学についての哲学は16世紀半ばにベーコン、19世紀半ばにマルクスなどが少し言及した程度。 ●おそらくその理由は「偉大な哲学者」たちが、テクノロジーを「単なる科学の応用」という想定に立っていたから? ●ドイツのロマン主義者たちはとくにテクノロジー(もしくは西洋文化全般)について19世紀にかなり悲観的な視点をもっていた。 ●その代表が『西洋の没落』のシュペングラー ●19世紀半ばの文芸評論家でテクノロジーに言及したのはワーズワース

    テクノロジーの哲学についてのまとめ | 地政学を英国で学んだ
    ikoishy
    ikoishy 2012/02/23
    なるほど。勉強になる。
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