Googleで「オーガズム」とニュース検索をかけると、ヒットする90%以上の記事が、 「男性を虜にする『イク女性』の秘密」 「セックスで『他の男には絶対に渡したくない』と言わせるイク女性の特徴」 「エッチでオーラ美人になる秘密4つ」 などなど、女性のそれである。 不思議なことに、男性のオーガズムについて書かれたニュースはほんの数%。まあただ射精をするだけの話である、それだけ世間の関心がないということなのだろうか。……と、思うのは早計。男にも、射精以外のオーガズムがあるのだ。 そんな説をBL、そしてアダルトビデオという相容れないと思われる2ジャンルから熱く掘り下げたのが『オトコのカラダはキモチいい』(KADOKAWA/メディアファクトリー)である。 著者は、「美しい女性による痴女モノ」の第一人者であるアダルトビデオ監督の二村ヒトシ氏、やおい・BL・同人誌研究家であり社会学研究者の金田淳子氏、