日曜日。お寺で彼岸会が行われたため、その手伝いをすべく、家から徒歩で寺への道を歩いた。 家を出て、ひとつ角を曲がると小さな畑を耕していたお婆さんがおり、いつものように挨拶を交わした。 またしばらく歩くと神社がみえてきた。そこでは神主が箒で境内の掃除をしていた。白装束を身につけ、竹箒を動かしている様を通り過ぎるまでずっと眺めていた。 神社の端では曼珠沙華がポツリと咲いていた。 お寺の方が言うには、この神社の方角から朝、啄木鳥が木をつつく音が聞こえるらしい。 それなりに整備されている神社ではあるが、地味でひっそりとしているので、啄木鳥も居心地が良いのかも知れない。 お寺に着くと、お茶を淹れいるためのお湯を沸かした。それからおはぎの数の確認。秋はぼたもちじゃなく、おはぎなんですよね、と母親の年齢ぐらいであろう方々と話をした。 しばらくすると、彼岸会法要が始まった。 裏方仕事をしながら、頃合いを見
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