萩尾望都さんは、2020年1月にイタリアの首都ローマに赴き、ガリレオ・ガリレイの生涯を描いた、App Storeで掲載するためのオリジナルマンガ「ガリレオの宇宙」を創作しました。 萩尾さんに50年以上に渡る創作活動の動機や、素晴らしい物語を描く秘訣、さらにはiPadと作画Appの「Adobe Fresco」などのテクノロジーをどのように創作に活かしているか、その創作秘話を聞きました。 萩尾さんはこれまでに、長編、短編、そしてシリーズものと、マンガだけでも120を超える作品を描いてきました。小説やエッセー、絵本なども含めるとその数はさらに増えます。萩尾さんの中で、物語はどのように生まれるのでしょうか。 「物語が頭に浮かぶ時は、脳に直接落ちてくる感じです。落ちてきて、ちゃんと卵から割れて、ひなになるものが物語になります。きれいなシーンを思い浮かべた時に、そこから物語の冒頭が浮かぶこともあります