きょうの城所さんの記事には多くのアクセスが集まりましたが、ちょっとむずかしいので、法律の素人でもわかるように素人の私が解説します。 最高裁判決のポイントは簡単にいうと、インターネットを使って他人の著作物を送信した場合は、それが自分だけにあてた通信であっても自動公衆送信となり、それを行なったのがユーザーであっても、設備を提供した業者が自動公衆送信の主体になるということです。この判決の射程は非常に大きく、およそインターネットのサーバやルータはすべて自動公衆送信装置となり、公衆回線で他人の著作物を送信することはすべて違法になります。 抽象的にいうとわかりにくいので、実例で説明しましょう。あなたが自分のCDをリッピングしてMP3ファイルにし、MobileMeのサーバに送ってiPhoneでダウンロードして使うと違法になります。アップルは自動公衆送信の「主体」としてJASRACに訴えられる可能性があり
凸版印刷とインテル、およびビットウェイが立ち上げた新たな電子書籍ストア「BookLive!」。クラウドを活用した同ストアのできやコンテンツラインアップに迫る。 凸版印刷の子会社であるビットウェイが設立した「BookLive」は2月17日、クラウド型電子書籍ストア「BookLive!」をオープンした。 凸版印刷と、インテルの投資部門であるインテル キャピタルから第三者割当増資を通じた投資を元に立ち上がったこの新たな電子書籍ストアについては、「凸版印刷とインテルが共同で電子書籍ストア『BookLive!』の立ち上げへ」が詳しいが、購入した電子書籍コンテンツをクラウド上の「My本棚」で管理し、PCやスマートフォン、タブレット端末など最大3端末から利用シーンに合わせて読むことができるサービスとなっているのが特徴の電子書籍ストアだ。 「My本棚」は、専用のビューワアプリからアクセス可能で、PC向けに
米SugarSyncは5月20日、クラウド上でデータの同期・共有・バックアップが可能な「SugarSync」の日本語版サービスを公開した。2Gバイトプラン(PC2台まで)は無料で利用できる。 データをクラウドに保管し、さまざまな端末で同期して利用できるサービス。これまでは英語版のみだったが、ユーザーの8%が日本からのアクセスだったという。 モバイル版は現状では英語版のみだが、近くiPad/iPhone用アプリの日本語版をリリースするという。AndroidとBlackBerry用の日本語アプリも年内に提供する予定。 個人向け有償版は、30Gバイトプランが月額4.99ドル、500Gバイトプランが月額39.99ドルなど。
戦略コンサルティングファーム独ローランド・ベルガーに、情報システムの新たな姿について寄稿してもらう。4回目は、クラウドコンピューティングの落とし穴について解説する。 所有から利用への流れが現実味を帯びるなど、企業が活用するITの在り方が変化しつつある。今後、企業は情報システムをどのような考え方で運営していくべきか。戦略コンサルティングファーム独ローランド・ベルガーに寄稿してもらう。4回目は、クラウドコンピューティングの落とし穴について解説する。 現在、業界各社が寄りかかるキーワードがあるとすれば、まさに「クラウドコンピューティング」がそれといえます。試しに「クラウド」で日本経済新聞の記事検索をしてみると、2008年までは1件しか記事がありません。2009年から急速にこのキーワードが発信されてきたことがわかります。これから数回、クラウドについて考えてみることにします。 クラウド利用の利点 ク
本研究所では、クラウドコンピューティングについて、モバイルソリューションの観点から企業の情報システムを考えます。第1回と第2回では、経営者やユーザーの観点から見た、クラウドの価値や本質について言及しました。今回からは数回に分けて、モバイルの視点から、企業システムにとってのモバイルソリューションの価値や本質を考えてみます。第3回は、モバイルワークスタイルが求められる背景に着目してみましょう。 近年、企業においては固定費の変動費化や労働力調整の観点から、派遣社員や契約社員を多く取り入れてきました。しかしながら昨今の経済状況の悪化で契約切り・派遣切りが短期間に実行されたことは記憶に新しいと思います。 また、正社員として働かずにフリーターを選ぶ(選ばざるを得なかった)人も少なくない状態になってきました。こういった流れからここ数年来、雇用形態の多様化が様々な観点から社会問題として扱われ、十数年前の日
クラウド・コンピューティングは今日のIT業界における最重要キーワードと言ってよいだろう。しかし、ユーザー企業の担当者と話してみると、いまだにクラウドについての基本的な疑問が解消されていない感じがする。本稿では2回に分けて、クラウドに関する8つの「モヤモヤ」について考えてみることとしたい。 モヤモヤ1 クラウド・コンピューティングとは結局何なのか? クラウド・コンピューティングの基本的概念については容易に理解できる。雲にたとえられるネットワークの「向こう側」にあるデータセンターにすべてのコンピューティング資源を集約し、利用者はコンピューティング・サービスの具体的実装を気にせずにサービスを活用できるという考え方だ。 しかし、この基本的概念を越えた議論を行うと混乱が見られることが多い。その理由のひとつはクラウドのより細かい定義について各当事者の意見が一致していないことにあるのではと思う。 クラウ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く