Appleの歴史は、失敗と試行錯誤の歴史でもある。 古くは「iPod」、近年では「iPhone」や「iPad」など、市場を丸ごと創造するような大成功がある一方で、市場から手痛い反応を受けた失敗作も少なくない。 直近においてAppleの“失敗”と言われてもしかたなかったものは、昨年のiOS 6で投入されたApple純正の地図「マップ」だろう。Google Mapsベースから独自仕様のものに改められたAppleのマップは投入当初のクオリティが著しく低く、とりわけ日本では製品版として未成熟なものだった。その品質の低さはApple自身が認めるほどであり、同社のアプリストアである「App Store」で自らサードパーティー製の地図アプリを紹介するコーナーを作ったほどだ。 iPhone/iPadのアキレス腱となってしまったApple純正のマップだったが、iOS 6.1.3のリリースに合わせて大幅に機能