NHKは4日、プロレスラーの長州力さんを起用した、公共放送の役割や受信料制度に理解を求めるインターネット上のサイトの開設を断念すると発表した。 同局では新年度には大学生や新社会人の一人暮らしが増えることなどから、2月末から準備サイトを立ち上げて告知を始め、「受信料長州力」というコーナーを作成。今月14日に正式にサイトをスタートする予定だった。 同局関係者によると、受信料の「徴収」を連想させる長州さんの起用や、公式ツイッターがリング上での長州さんの口調をまねたツイートをしたことなどについて、「サイト開設を予告して以降、視聴者から多数の批判的な意見が寄せられた」と明かす。 このため、同局では「このままサイトを開設しても、意図を正しく伝えることが困難になる」として中止を決めた。現時点では、受信料契約のPRのために長州さんを別の形で起用する予定はないという。(後藤洋平)