全日空が世界で初めて導入する最新鋭旅客機ボーイング787の納入1号機が羽田空港に到着した28日、別の全日空便が高度約1万2500メートルの上空で「背面飛行」していたことが発覚した。大きく機体が傾いた事実を全日空側がトラブル翌日の今月7日に把握していたことも判明。専門家は「一歩間違えれば大惨事につながった」と指摘している。 全日空の長瀬真副社長とエアーニッポンの内薗幸一社長は28日、急きょ国土交通省で記者会見を開いた。全日空側が機体の「背面飛行」をいつ把握したかに質問が集中。「運輸安全委員会が調査中のため、詳しい内容はまだ言えません」と繰り返し、全日空側が「7日午後には通常を大きく逸脱した飛行があったことを把握した」と認めたのは会見開始から約1時間後だった。 全日空側によると、機体の傾きは旋回では上下30度、機首はプラス20度からマイナス10度の範囲で動かすのが通常という。しかし、今回トラブ