業務フローチャート作成で悩ましい問題の1つは、業務の最小単位である作業を描く際に、同じ業務プロセスであっても人によって大きさがまちまちになってしまうことだ。今回は、これをどのように解消できるかを考える。 日本版SOX法の3点セットでは、業務フローチャートが中心的な役割を担うにもかかわらず、その作成方法には公式が少なく、いざ作成を開始するとさまざまな課題に突き当たってしまう。 今回は、代表的な課題の1つである、作業の大きさの問題を取り上げる。同じ業務プロセスにもかかわらず、描く人によって業務の最小単位である作業の大きさ、つまり「粒度」がまちまちになってしまう。これをどのように解消するのかについて考える。 まず、本連載でこれまで述べてきたことをおさらいしてみよう。 業務フローチャートのそもそもの目的は、「業務プロセスの可視化」にある。しかしながら、実際に業務プロセスを可視化していく際には、「多