大阪府警は25日、港署地域課の男性巡査長(38)について、勤務実績が悪く警察官に必要な適格性を欠いているとして、地方公務員法に基づき、民間企業の解雇に相当する分限免職処分とした。 府警警務課によると、巡査長は平成27年ごろから勤務中に服装の乱れが目立つようになり、交番勤務時の巡回連絡を「意味がない」などと言って拒否するなど、職務命令に従わない行動を繰り返すようになった。人事評価は2年連続で最低ランクとなり、昨年12月には停職1カ月の懲戒処分を受けていた。 府警が統計を取り始めた昭和41年以降、分限免職とした例は22件あるが、いずれも病気や失踪が理由で、適格性を理由とした分限免職は初めて。