百貨店・ビール・雑誌、Z世代に照準 高島屋のバーゲンセール会場=1965年1月、東京都 戦後の高度経済成長期に発展を遂げ、昭和の「豊かで文化的な暮らし」を象徴した「百貨店」、「ビール」、「雑誌」。バブル景気が崩壊し、インターネットの普及で人々の生活様式が変わったにもかかわらず過去の栄光にすがり続けた結果、「オワコン(終わったコンテンツ)」化の危機に瀕している。このままでいいのか。平成生まれの「Z世代」を振り向かせようと、かつての象徴たちが新たなレゾンデートル(存在意義)を獲得すべく立ち上がっている。(時事通信社経済部 栗原ゆり) 「おいしい生活」、売却 2022年11月、そごう・西武が米投資ファンドに売却されることが決まった。コンビニ最大手「セブン―イレブン」を運営するセブン&アイ・ホールディングスがグループ力を強化するため06年に傘下に入れたが、経営不振から脱却できなかった。売却後は、家